カナダとアメリカの旅
(H17.9.13〜10.1)

カナディアンロッキーのコロンビア大氷原 ナイアガラの滝

 日本の27倍の広さと国内の時差が4時間半もあるカナダ。山と氷河と森と湖が美しい
カナディアンロッキーをレンタカーでドライブ、カナダ最大の都市トロントでは大リーグを観戦しヤンキースの松井とマリナーズのイチローを応援する。
 北米のパリと呼ばれる
モントリオールやユネスコの世界遺産に指定されたケベック、紅葉の名所ロレンシャン高原そして北米最大の観光地ナイアガラの滝と見所一杯の旅でした。とにかくその広さと雄大な景色に驚かされ続けました。
 最後にトロントからの飛行機が遅れて航空会社の負担でバンクーバーにもう一泊するハプニングもありました。

・9月13日(火) 福岡からカルガリーへ

福岡空港13:05発全日空で名古屋セントレア空港へ、今回初めての名古屋経由だが新空港が出来て便利になった。航空会社はエアーカナダでカナダ国内を周遊するならここが一番いい。17:00に出発、西の玄関口バンクーバーまで約9時間の飛行だ。

エアーカナダ

バンクーバーと16時間そしてカルガリーで15時間の時差があり昼と夜も逆転する。日付変更線を通過するので到着した日はまだ13日で長い1日となる。

しかもカルガリーからは車を運転することになるので機内では出来るだけ寝ることに努める。

海に面したバンクーバー空港は小雨。パスポートと入国カードを見せて無事入国し国内線へ。バンクーバーから約1時間の飛行で
カルガリーへ到着。

郵貯カード(
PLUS)でカナダドル200$をATMで引き出す。これは日本の郵便預金から現地の通貨に換算して引き出せるので両替よりもはるかにレートがいい。


航空券のリコンファームを済ませ
ハーツレンタカーの事務所へ。日本からの予約表を見せると何か早口で言っているが理解できない。保険はフルカバーにするかなどと言っているようだ。予約時にフルカバーを頼んだのに。仕方ない初めてのカナダで5日間もレンタルするのだから万全を期そう。

最大の心配事はうまくバンフ行きのハイウェーに乗れるかだ。空港を出たとたん道に迷ってしまった。交通量も多い。再度地図と磁石を取り出し方向を確認する。方向が違う
行ったり来たりで相棒の不安そうな顔。結局カルガリーの町を抜け出すのに1時間もかかってしまった。

左手にカルガリー冬季オリンピックのジャンプ台を見ながらハイウェーは西へ。遠く雪を抱いたロッキーの山々が見えてくる。
あれほど混んでいた道も車が減り2斜線の道巾はゆっくりとってあるので運転はしやすい。途中雨が降ってきた。約2時間のドライブでロッキーの山々が近くに見え始める。
バンフも近い。

今日の宿は
コテージBBで2階建のカントリースタイルだ。モントリオール出身のフランス系カナダ人の女性主人とおとなしそうな犬の出迎えを受ける。バンフはロッキー観光の拠点となる町でホテルも多く、各国から観光客が集まっている。メーンストリートにはレストランやお土産屋さんが並んでおり観光客であふれている。日本人も多い。風は冷たく寒い。

朝6時に起きてもう30時間近くが経っている。疲れて思考力もなくなってきた。でも熟睡するかと思うと夜中に目を覚ましなかなか眠れない。完全な時差ぼけだ。
走行距離140Km


9月14日(水) カナディアンロッキー

朝食は8:30から宿泊客全員でテーブルを囲み朝食会の雰囲気だ。アメリカ人の夫婦とスイス人の男性それに娘さんがバンフにワーキングホリデーに来ているという日本人女性の6人で短い時間だが交流を図る。

ご主人によると天気は朝方は小雨だが徐々に良くなるそうだ。「先週はずっと雨が降り続いたので今週はとてもラッキーよ」と言う。寒いので長袖にセーターそしてジャンパーを着て出発する。

ガソリンスタンドで給油、勿論セルフなので少し戸惑っていると隣の男性が親切に教えてくれた。事務所で給油機の番号を言ってお金を払う。

今日はバンフと北の拠点ジャスパーを結ぶ
アイスフィールド・パークウェイ沿いにある見所をまわるロッキー観光のハイライト。氷河を抱いた山々や美しい湖を眺めながら最初の目的地コロンビア大氷原を目指す。

キャッスルマウンテン アイスフィールドパークウェイ

晴れ間も見え始める。約2時間でコロンビア大氷原の入口アイスフィールドセンターに到着、ツアーに参加し氷原へ。シャトルバスで氷原の手前まで行きそこで巨大な特製タイヤをつけた氷上車に乗り換えて標高2210mのアサバスカ氷河へ。氷原で下車してしばらく散策するが寒くて手が冷たい。周りを白い山と氷河に囲まれた氷の世界だ。北極圏以外では北半球最大の氷原である。でもここも温暖化の影響で年平均1.6mの速さで氷河が後退しているらしい。

アサバスカ氷河 コロンビア大氷原

バンフの方向に戻る道路脇に何台か車が止まっている。見ると鹿が数匹道路わきに出ている。初めての野生動物出現だ。

続いて
ペイト・レイクへ。駐車場から10分ほど坂道を登り展望台へ行くと目の前に素晴らしい景色が広がる。氷河の堆積物の影響で夏はコバルトブルー、秋はエメラルドグリーンと季節によって色が変化する神秘的な湖だ。あまりの美しさにため息が出る。

ペイト・レイク ボウ・レイク

今度は右側にボウ・レイクが見えてき、湖水の対岸には氷河を抱いた岩山が迫る。湖畔のロッジは観光客の休憩ポイントだ。

右手岩山にクロウフット氷河が見えてくる。巨大なカラスの足に似た3本の氷河、現在1本は消滅し2本の指になっている。

次にロッキーの宝石と言われる
レイク・ルイーズへ。もう夕方近くになるがエメラルドグリーンの湖と背後に氷河を抱いたビクトリア山そして湖畔の高級ホテルシャトー・レイク・ルイーズ・・旅行パンフにも必ず載る美しい光景だ。ルイーズとは英国ビクトリア女王の娘ルイーズ王女にちなんでいる。

クロウフット氷河 レイク・ルイーズ

バンフへの帰りは旧道を通ることに。ここは野生動物に会える機会が多いらしい。1台車が止まっている。動物か?・・熊だ!森に少し入ったところを黒い熊が歩いている。子供のようだ。結局今日は鹿と熊を見ることが出来た。走行距離382Km