・6月20日 バルト3国エストニアの首都タリンへ日帰り観光

8:00発の高速船リンダラインに乗るためターミナルへ。出国を経て乗船ゲートへ。シリヤラインなど3社が同じルートを運行しているがここが一番速くて安いというので利用したのだ。席は満席であった。海は荒れていないが水中翼船は結構揺れながら1時間30分で到着。

タリンの地図を事務所でもらって観光に出発する。城壁に囲まれた旧市街が世界遺産に指定されており、多くの観光客が訪れる。町を守るため砲台として建てられ、その後監獄としても使われた城門をくぐり旧市街の中へ。石畳を歩いて中心地へ。次第に人の数も増えてくる。地元の特産品を売るお店も増えてきた。

先ず支配者達が居を構えた山の手へ。政府の一部と国会が入っている
トームペア城がある。宮殿という雰囲気だ。すぐ前にロシア支配時代を思い出させるロシア正教教会のアレクサンドル・ネフスキー聖堂が建っている。独立時に移転の話もあったようだが。

砲台や監獄として使われた城門 アレクサンドル・ネフスキー聖堂

展望台からは城壁と塔が立ち並ぶ美しい町並みが見える。日本人のツアー客もいた。坂道を降りて下町の中心地ラエコヤ広場へ。そばには旧市庁舎の建物やレストランがありテラスには多くの人がビールなどを飲みながらくつろいでいる。お店の人も中世の着物を着てまるで時代がスリップしたみたいだ。

お土産屋を見て歩く。大分日焼けた後だが記念に帽子を買う。3時の船に乗るため港へと戻る。待合室で2人の男性から声をかけられる。年を聞かれ59才と言うと、戦争の話とか広島の名前もだして盛んに戦後の日本人をほめてくれる。フィンランド人だそうでエストニアは物価が安いので買い物に来たと言っていた。見るとビールやワインなどを大量に買い込んでいる。そう言えば結構荷物を持った人がいる。缶入りで
GINと書いたお酒の話になりこれは美味しいから飲んでみろと乗船時わざわざ買って席まで持ってきてくれた。有難う。

ほろ酔い加減でヘルシンキ到着。帰る途中先日ストックホルムで会った北九州の青年と再会する。日本食材を扱う店日本館で買い物をし、ユースで久しぶりに日本食を食べると言っていた。夕食はチャイナレストランで。

万歩計13268歩。フィンランド人は良い人だ。

・6月21日 旧首都のトゥルク観光へ

ヘルシンキから西へ列車で2時間。ここは中世の頃スウェーデンがフィンランドを支配し始めた時からロシア皇帝がヘルシンキへ都を移すまでフィンランドの首都として栄えたところだ。9:03インターシティに乗車。素晴らしい青空が広がっている。白樺の森と沿線に咲き乱れるルピナスの花を見ながら進む。今日でスカンパスの使用は終わり。

到着後歩いて町の中心地マーケット広場へ。バスに乗れば良かった。
トゥルク大聖堂を見学する。1300年に建てられフィンランドで最も由緒ある教会とされている。川べりで昼食をとり、情報センターで地図を手に入れる。

次に
ルオスタリンマキ野外手工芸博物館へ。16〜19世紀にかけての旧家を移築した野外博物館で、民家、農家、郵便局、印刷所など当時の生活の様子を見ることが出来る。また当時の衣装を着た人が実演してくれ面白かった。

ムーミンやレーニンの展示があるタンペレの町へ行く予定だったが時間が足らないので中止し
トゥルク城の見学へ。ストックホルムからのシリヤラインが着くターミナルの近くにあり、スウェーデンがフィンランドを支配するために造った城で長く要塞として利用された。城内は現在歴史博物館として公開されている。

野外手工芸博物館 トゥルク城

16:02フィンランドが誇る最新車両ペンドリーノでヘルシンキへ。非常に静か、車内もきれいで乗り心地は満点だった。ヘルシンキの町は夜の7時なのに日本の日曜の午後みたいに人通りが多い。公園では多くのグループが日光浴をしながら飲んだり食べたりと賑わっている。

エレキバンド演奏の音がホテルの部屋まで聞こえてくる。聞きに行こうと出かけるがもう終わっていたため足をのばして公園まで行くとステージで黒人のジャズバンドが演奏し美人歌手が歌っていた。ポスターが張ってありどうも有名なトロンボーン奏者とそのバンドのようだ。勿論無料でレストランや公園のお客さんで一杯だ。コンサートも後半でお客も含めてのりのりで盛り上がった。

万歩計17256歩。明日はいよいよ最終日。

・6月22日 市内観光

8:00の船でスオメンリンナ島へ。ヘルシンキ港の入り口にあり、フィンランドの南海岸を守る要塞として長い歴史の舞台となった島で、今では公園となっている。朝早いので人は少ない。先端に行くと防御壁が張り巡らされ古い大砲が海をにらんでいる。突然バイキングラインの大型客船がすぐ目の前を通過するこんな狭い水道を通るとは驚いた。

ストックホルムで知り合った青年と3回目の再会。今度は荻野さんと言うおじさんと一緒だ。帰国後
HPで見ると驚くことにこの方世界最多訪問国の日本記録を持つ方で多くの本も出版されており来る前にもテレビにも出演されたそうだ。現在世界記録のギネスに挑戦中だそうだ。それに学生時代は将棋の2年連続の学生名人だったとのこと。今回は2ヶ月の予定でフィンランドを廻られているそうだ。

次に
テンペリアウキオ教会へ。ここは岩の中の教会で他の教会とは全く違う造りだ。周囲の壁もむき出しの岩で造られ落ち着いた雰囲気だ。ピアノ演奏が教会内に響いている。最終日なのでお土産探しをする。

テンペリアウキオ教会 民族舞踊

今日は水曜日で17:00からアテネウム美術館が無料になるため見学に。最後の夜はもう一度公園へいくが相変わらず人が多い。民族服を着た人たちが伝統的な踊りを披露している。皆夏を楽しみ毎晩本当に賑わっている。

万歩計22577歩。いよいよ明日は帰国の途に。

・6月23日 帰国の途に

12:50発スカンジナビア航空でコペンハーゲンへ。約2時間で到着。日本から着いた時には分らなかったがかなり大きな空港なのだ。お土産用にデンマークの通貨を残しておいたので急いで買い込む。15:45コペンハーゲンを出発日本時間の明日9:35成田到着予定だ。この便は日本人が多い。

・6月24日 帰国

定刻に成田到着。入国し携帯を返す。11:30発で福岡へ。駐車場に預けた車で唐津を経由して佐世保へ無事到着。

北欧はシーズンには若干早かったようでピーク時に比べ人も少なかったようだ。今回は首都を中心に廻ったためラップランドなど北極圏のエリアは行けなかったが、ぜひオーロラを見に行きたいと思っています。