オーストリア・スロヴェニア・クロアチア・ボスニア・イタリアの旅
(H22.5.13.〜6.3)
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美しい城塞都市ドブロヴニク | 巨大な闘技場コロッセオ |
今回はクロアチアのドブロヴニクに行こうと計画しました。最初はルーマニアとブルガリアの組み合わせを考えましたが、少し移動がハードになるため今回は外しました。 またイタリアについてはツアーで一度訪れていましたがローマを含めた南イタリアがあまり見ていない事と、行かれた方の評判がいいのでドブロヴニクから南イタリアのバーリに渡る事にしました。 クロアチアとスロヴェニアは、ドブロヴニクは勿論ですがプリトヴィッツェ湖群公園など結構美しい自然が多いですし、またローマ時代などの遺跡もあります。帰国後ツアー会社の店頭で専用のパンフを見ましたが各社最近力を入れている様です。 そう言うことでどこに行っても日本人ツアーがすごく多かったですね。イタリアは勿論ですが。私もプリトヴィッツェ湖群公園が気に入りました。 そしてアマルフィやカプリ島の青の洞窟も素晴らしかったし、もちろんローマも楽しみました。でもローマは奥が深いですね。ローマ帝国すごい国だったんです。 写真はウィーンからローマまでの今回のルートです。古い地図帳でまだユーゴスラビアになっていますが、すでにいくつかの悲惨な紛争を経て6つの国家になっています。つい最近のことなのです。
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・5月13〜14日(木・金) 福岡から関空・ドバイ経由でウィーンへ
夕方4:00のバスで福岡空港へ。国際線ターミナルでユーロへ両替をするが1ユーロ125円とはレートが悪いのでは?120円は切っている筈なのに。福岡空港からJALで関西空港へ。荷物はウィーンまで預かってくれました。
今回は人気のエミレーツ航空2度目の利用、23:15定刻に関西空港を離陸、比較的席は空いていました。飛行機は韓国、北京の上空そしてヒマラヤ山脈の北側を飛行しパキスタンを南下アラビア海へ・・・そしてドバイへと飛行。
各席には大型ディスプレイが付いており新しい映画やドラマなどがオンデマンドで見ることが出来ます。エミレーツの機内設備はいいですね。食事も軽食と朝食の2回ありました。
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エミレーツの機内設備は最高ですね |
日本人のイタリアツアーの大所帯と一緒でしたが、ドバイからイタリア間の飛行機が取れなかったのも分るような気がしました。
ドバイ時間の午前4:45、日本時間9:45、巨大なドバイ空港に無事着陸。ウィーン行きの時間までは約5時間の待ち合わせがあります。
無線ランでのインターネットの接続を試してみましたがなかなか接続できずブログの更新を諦めました。多分知識不足でしょう。
9:55オーストリアのウィーンに向けて出発。トルコ東部、黒海そしてルーマニア、ハンガリーのブタペスト上空を飛び13:45無事にウィーン国際空港に着陸。日本との時差は7時間長い旅でした。でも今回貯まるマイルで東京ー長崎間が往復できるのです。
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ドバイまでの飛行ルート | ドバイ〜ウィーンの飛行ルート |
近郊列車Sバーンの自動券売機には旅行者らしい人たちが真剣な目で・・・お互いに助け合って無事にゲット。前回利用したユースホステルへチェックインして明日のスロベニア・ブレッド湖行きの切符を買うためメイドリング駅へ。ウィーン24時間フリーパスを買いましたので明日の出発まで鉄道やトラムが乗り放題です。ウィーンは寒くセーターを取り出しました。
当初ウィーンで1日をとっていましたがスロヴェニアへ振り替えたため今回は素通りとなりましたが、中心部だけでも見てみようとトラムに乗って、懐かしいオペラ座や市庁舎などを見てきました。
ウィーンはこれで3度目、前回と変わっていたことがありす。トラムの1番と2番は東京の山手線の様にお互い逆方向でリングと呼ばれるループ道路を1周していましたが今回は路線が変更されていました。
2番の終点はなんと宿のすぐ前でした。
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ウィーンオペラ座 | オペラ座前のトラム駅 |
明日は朝早く出発するため目覚ましをかけて早めに休みました。
・5月15日(土) ウィーンからスロヴェニアのブレッド湖へ
今日は8:30の列車に乗るため早めにチェックアウト。玄関でウィーンに8日間滞在されているという京都の男性の方とお会いしました。Sバーンでメイドリング駅へ行き、早めにホームで待っていましたが列車は出発の5分前に入ってきて一斉に乗車しだすため席を取るのが大変でした。
乗り込んだコンパートメントは予約で一杯で、車内を移動しやっと席を確保したその時、ショルダーバッグが1つないことに気付く。ホームに忘れたか?外を見ても見当たらない。フランスの盗難を思い出して絶望的に・・・。列車は動き出す。落ち着いて考えると最初の個室に置き忘れていたことに気付き一安心。やっぱりいつも緊張します。
出発して間もなく列車は坂を登り始める。いよいよ1854年アルプスを最初に越えた山岳鉄道として歴史的にも有名なセメリング鉄道を通るのです。どんよりと雲がかかっており今にも雨が降りそうな天気です。
石積みの橋やトンネルが続きかなり登ってきました。生憎の天気と何回もカーブしながら走るため良い写真が撮れなかったのは残念でしたが車窓を楽しむことが出来ました。
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オーストリア国鉄の列車 | セメリング鉄道の車窓 |
峠を越えると馬や牛の放牧や田園風景が続きました。雨も降り出す中、12:46オーストリアの南西部にあるフィラッハ駅へ到着。ここで12:53発ベオグラード行きに乗り換えです。コンパートメントの2両編成で部屋には恐そうな叔父さんが二人、一瞬躊躇しましたが・・・話してみるとやさしい叔父さん達でした。
スロベニアに入りブレッド湖の玄関口レスツェ・ブレッド駅で降りる。人気のない寂しい駅でしたがここでバスに乗り換えブレッド湖のバスターミナルへ。
すぐ近くのホテルへチェックインしてすぐに観光へ。生憎の小雨の中歩いて数分の湖畔へ出てみると素晴らしい景色が飛び込んできました。湖と教会の建つ小さな小島そして崖の上のお城。
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聖母被昇天教会がある島 | 崖の上のブレッド城 |
風が強いため島へ渡る名物の手漕ぎボートは動いていません。モーター付きの船だけが走っていたようなので行ってみると丁度日本人のツアーが帰って来たところでした。どうもモーターがオーバーヒートしているようで動く気配がありません。
心配しながらしばらく待っていると行ってくれることに。お客はモスクワからと言うご夫妻と4人だけです。島にある聖母被昇天教会では丁度結婚式が行われていました。
この教会の鐘を鳴らすと願いがかなうと言われており必死で綱を引き鳴らしました。すごく重いのですが、でも相当願いはかなうと思います。丁度日本人のツアーも渡ってきました。
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聖母被昇天教会 | 鐘を鳴らすと願いがかなう |
次に湖面から約100mの高さの断崖の上に建つブレッド城へ。林の中の急斜面に造られた登山道を歩いて登りました。城から見る湖や町の景色は素晴らしかったです。博物館を見学。ここでも数組の結婚式が行われていましたし、日本人ツアーも・・・最近日本でも結構人気が出ているコースのようです。
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お城からの景色 | お城から先ほど渡った島を見る |
ここでクロアチアとスロヴェニアを旅行されている栃木の女性Iさんとお会いしました。帰りは車が通る一般道を一緒に帰りましたが、北海道で見たライラックの花がとても綺麗でした。素晴らしい景色でしたが実は本当のブレッド湖の姿をまだ見ていなかったのです。
夕食はホテルで自炊でしたが前回フランスで盗難にあった一代目に代わる二代目の炊飯器がうまく働いてくれません。持参した米や麺類などの材料が使えず最後まで困りました。
ここにはインターネットのLANケーブルが用意されており初めてブログを更新できました。
・5月16日(日) ブレッド湖からリュブリャーナそしてザグレブへ
朝目を覚ましてカーテンを開けると雨も上がって素晴らしい光景が目に入ってきました。雪をかぶったユリアンアルプスと最高峰2864mのトリグラフ山がくっきりと見えていました。
朝食はレストランでバイキング、ドイツからなど2組のツアーと一緒でした。リゾート地として知られ昔から多くの人が訪れているそうです。出発前に再び湖畔へ。ここで昨日会ったIさんと再会しました。リュブリャーナ経由で帰国されるそうです。
ユリアンアルプスをバックにしてブレッド湖の景観は一変していました。この景色を見ることが出来て本当に良かったです。
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ブレッド城 | ユリアンアルプスをバックに |
10:30のバスでスロヴェニアの首都リュブリャーナへ。ユリアンアルプスを左に見ながら走り、丁度お昼頃リュブリャーナ駅前のバスセンターに到着する。
今日はこの後16:35発の列車でザグレブに移動するためバッグを駅のコインロッカーに預けるがなかなかコインを受け付けてくれず苦労する。列車のチケットを購入して町の見学へ。
リュブリャーナはローマ帝国の支配の後オーストリアのハプスブルク家のもとで発展し現在はスロヴェニアの政治・経済の中心地です。
歩いて町の中心地プレシェーレノフ広場へ。広場に面して17世紀に建てられたピンク色のフランシスコ会教会がまた川沿いには19世紀の詩人フランツェ・プレシェーレンの銅像が建っています。彼の詩は国家にも採用されています。
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プレシェーレノフ広場とフランシスコ会教会 | 詩人フランツェ・プレシェーレン |
建築家ヨジェ・プレチニクによって歩行者用に2本の橋が付け足された三本橋トロモストウイエを渡って旧市街へ。市の象徴である竜が欄干にいる竜の橋や大聖堂を見る。
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三本橋トロモストウエイ | 竜の橋 |
子供達が喜びそうなミニ観光列車で丘の上にあるリュブリャーナ城へ。ベルギーからキャンピングカーで旅行中のご夫妻とご一緒し、ブレッド湖をお勧めしました。またここから市街がよく見え遠くユリアンアルプスも見えていました。
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観光列車 | リュブリャーナ城 |
予定通り16:35の列車でザグレブに向かう。峡谷や田園地帯を走っていきます。コンパートメントではザグレブの看護婦さんとご一緒でした。スロヴェニアとクロアチアの国境の駅ではそれぞれお巡りさんがパスポートのチェックにやってきました。
夜7:00ザグレブ中央駅に到着。雨の中をタクシーの運転手さんがネームプレートを持って待っていてくれました。宿に迎えをお願いしていて本当に良かったです。
今日からの宿ザグレブ・アパートメントへ。オーナーの大阪出身の女性Yさんが待っておられ、部屋や鍵の説明を受けてやっと落ち着きました。キッチン、シャワー、洗濯機付きのワンルームで今日から3泊の予定です。
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