ベトナムとアンコールワットの旅

(H16.10.27〜11.4)

ベトナム戦争という悲しい歴史を乗り越え経済発展を続ける旧サイゴンのホーチミンシティとアンコールワット遺跡があるカンボジアのシェムリアップへ行ってきました。ホーチミンはしゃれた店やレストランも多く、通りには車とバイクがあふれ、とても社会主義国とは思えない街でした。長くジャングルに眠りつづけ、発見された後も内戦でなかなか訪れることが出来なかった神秘の遺跡アンコールワット。その美しさとスケールの大きさには驚かされるし感動させられる。ほんの最近内戦を終え真から平和を喜び、貧しい中でも前向きに明るく生きようとするカンボジアの人々。色んな出会いがありました。

10月27日  福岡から成田経由でホーチミンへ

心配していた季節外れの台風も九州南海上で熱帯低気圧へ、13:05発全日空で福岡から成田へ、18:05ホーチミンへ向け出発する。22:15ホーチミンのタンソンニャット国際空港へ到着。日本とは時差が2時間ある。入国を済ませ、20$をベトナムドンに両替する。1$約15000ドンだから約30万ドンになりなんか儲けた気がする。ベトナムもカンボジアもドルが一般に流通しているのであまり多くする必要はない。

タクシーのチケットを買うが12$という。地球の歩き方の本では4$とあったのに?夜も遅いしそれでホテルまで行くことにする。後で分かったのだがどうも高いリムジンタクシーを拾ったようだ。でも初日から悪質なタクシーに捕まるよりも良しとしよう。ホーチミンの宿はサイゴンホテル、ショッピングなどにはとても便利なところだった。

10月28日  旅行代理店と市内観光へ

朝食は9階のレストランでベトナム風バイキング。サイゴン川が良く見える。日本人、特に若い女性の客が目につく。ベトナム風うどんのフォーを初めて味見するが、辛い!唐辛子を入れすぎた。

明日から2泊3日のアンコールワットツアーを予約しているため旅行代理店ピースインツアーへ行く。途中街路樹の緑がが美しい。その中を住民の主な足であるバイクが道路を溢れるように走っている。日本のホンダ製が大部分でバイクのことをホンダとも呼ぶそうだ。また日本食レストランも目につく。代理店には日本人が常駐しており航空チケットと詳しい説明を受ける。

引き続き市内見学へ。まず中央郵便局を見学する。19世紀末フランスの統治時代に建てられた建物で貴重な文化財だ。天井はアーチ状でヨーロッパ風のアーケードを思わせ、両壁には古いサイゴンの地図などが見事に描かれている。

隣のサイゴン大教会は、19世紀末に建てられた赤レンガ作りの美しいカトリック教会だ。次に統一会堂へ行くが午前の開館時間は終わっており次回へまわす。ここは旧南ベトナムの大統領官邸で、1975年4月30日に解放軍(ベトコン)の戦車が鉄柵を突破して無血入場を果たし、事実上ベトナム戦争が終結したところだ。

サイゴン大教会 統一会堂

シクロ(昔の輪タク)の運ちゃんが盛んに乗れと言う。料金トラブルが多いそうなのでパス。路上で足早に歩く日本人の女の子と会う。戦争証跡博物館へ行くとのこと。我々も行くことにする。ここにはベトナム戦争の歴史を実際に使われた武器や写真などで展示してある。枯葉剤が原因の奇形胎児がホルマリン漬けされて展示されるなど悲惨な戦争模様が多く、思わず目を覆いたくなる。大勢のアメリカ人と思われる団体客が来ていたが、表情は複雑そうだった。

ホテルで休憩後サイゴン川の河畔へ。濁っていてお世辞にも綺麗とは言えない。次にホーチミン最大の市場ペンタイン市場へ。食料品や衣料、雑貨、お土産品などが並ぶホーチミン最大の市場だ。狭い通路に小さな店がぎっしりと並び価格はとても安い。日本語で「お兄さん、お父さん安いよ!」と盛んに声をかけてくる。今日は下見程度で帰ることに。

途中の道路上でおばさんが帽子を売っていたので1$で買う。ちなみにマーケットではもっと安く売られており、以前ニューヨークで3$で買ったヤンキースの帽子もベトナム製だった。佐世保でも最近安売りの店が出始めたが、話によるとここに仕入れに来るらしい。夕食は日本食レストランの「博多」で。夜は居酒屋も兼ねており日本人の常連客らしい人が集まっていた。

ホテルでは衛星放送でNHKが見られるので外国に居るような気がしない。明日は早起きなので早めに休む。