南米大陸(アマゾンからパタゴニア)の旅
ブラジル・アルゼンチン・チリ・アメリカ
(H23.3.6.〜4.8)
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イグアスの滝アルゼンチン側「悪魔ののど笛」 | リオのカーニバル |
昨年9月シアトルのユースで神戸のIさんから「個人旅行でリオのカーニバルへ行った」と言う話を聞き、ツアーでしか無理だろうと思っていた私に火がつきました。 帰国後早速航空券を予約、いつも使うウェブサイトで残り少ない中ホテルも予約しました。カーニバルの期間中はほとんどがツアー会社で押さえられており代金も数倍になります。 世界中から観光客を集めるカーニバル、その規模の大きさや華やかさ、エネルギーに感動しました。 サンパウロやサントスでは日本からの移民の歴史、アマゾンでは大河と開発が進みつつあるジャングル、世界3大瀑布の一つイグアスの滝、広大な平原と氷河の大地パタゴニア、世界最南端の町ウシュアイアそしてタンゴの町ブエノスアイレスなどどこも素晴らしい所でした。 飛行機はキャンセルで予定も大幅に変更させられるなど時間通りにほとんど飛びませんでした。また大都市のセントロ地区では夜は治安が良くないようです。 南米大陸アマゾンから最南端までの移動は大変でしたが見るもの全てが疲れを忘れさせてくれ、念願の南米の旅を満喫することが出来ました。 旅行中日本で多くの方がなくなった地震・津波災害のことをリオのホテルで知りました。東京の子供達などを心配しながらの旅でもありました。 |
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・3月6日(日) 成田からヒューストン経由でリオデジャネイロへ、初日から大失敗
福岡空港から全日空で成田へ。成田空港17:10発のコンチネンタル航空でヒューストンへ向かいます。ここで受付カウンターから呼び出され何と相方のESTA(アメリカでの事前入国手続き)が済んでいないことに気付き超ビックリ。
出発まで1時間しかなく、とうとう航空会社の方へSOSし有料のインターネット端末で申請、搭乗開始寸前に完了し一安心しました。
コンチネンタル航空は近くユナイテッド航空と合併しますが、機内各席にディスプレイがついておりオンデマンドで新作映画などを見る事が出来ます。
途中太平洋上では少々揺れましたが現地時間で同日13:50無事にヒューストン空港に到着。ここで約7時間の待ち合わせがあり夜21:00の飛行機でリオデジャネイロへ向かいました。
・3月7日(月) リオのカーニバル
アマゾン川や首都ブラジリアの上空を通り7日10:10予定通りリオデジャネイロ国際空港へ到着しました。時差が12時間あるため成田を出発してから約29時間、我家からは37時間の長い旅でした!!
南米と日本の時間は丁度昼と夜が逆なので分りやすいです。
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ヒューストン空港 | アマゾン川 |
空港のATMでブラジルの通貨レアルR$を下ろし、空港バスで旧市街(セントロ)にあるアイビスホテルへ。ツアーを見送って帰る途中の日本人ガイドさんと一緒になる。バスの運転手さんとも話して頂きその上わざわざ途中で降りてホテルまで連れて行ってくださいました。
今日はカーニバルの関係で通常のルートが通れずたまたまホテルの前を通ったそうでとてもラッキーでした。
いつもならここでお休みとなるところですが今夜はリオのカーニバルが待っています。実は甥家族が仕事の関係でサンパウロに住んでおり、今回「カーニバルに参加するツアー」でリオに行くので一緒に見ようと言う事になったのです。お嫁さんのお母さんも東京からお出でになっています。
休憩後18:00タクシーでホテルへ行き合流、ツアーバスで特設会場のサンボドロモへ。8万人以上が入るこの大きな会場も世界中からやってきた観光客などでもう大部分が埋っていました。
カーニバルは謝肉祭と呼ばれ、キリスト教の復活祭前の節制期間が始まる前に思い切り騒いで楽しもうと言うお祭りです。世界各地でも行われていますがリオが一番有名です。
現在は各チームが音楽や衣装、踊りなどを競うパレードコンテスト形式になっており上位のAチームがこの会場で二日間に分かれて優勝を争うのです。
21:30花火の合図で二日目のパレードがスタートです。1チーム約4000人の人達がその年のテーマに沿った衣装を身につけサンバのリズムにのって踊りながら進みます。飾り付けられた大きな山車が何台も続きその上でも多くの人が踊っています。
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観衆も熱狂して一緒に踊りだします。1チーム約90分間のパレードの間ほとんど総立ちで観戦します。
一年間お金をかけて準備した衣装や山車その規模の大きさと華やかさには驚きました。さすがリオのカーニバル本当に感激しました。
高価な席もパレード中は立席に・・・2チームが終わった時点でさすがに体力も限界で帰ることにしました。それでも午前1時を過ぎており6チームが終わるのは明け方になります。
タクシーで帰る途中、町中でもB級以下のチームがパレードを行っており多くの人たちで賑わっていました。
Skypeで東京の孫達と無料のテレビ電話をしてから爆睡でした。
・3月8日(火)
昨夜遅かったのでホテルでゆっくりし午後セントロを歩いてみました。近くにあるカテドラル・メトロポリターナへ。ピラミッドのようにも見える大きな現代の教会で内部のステンドグラスがとても綺麗でした。
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カテドラル・メトロポリターナ教会 | 美しいステンドグラス |
リオのカーニバル今年は3月5日から8日までの4日間行われており今日が最終日、町はお祭り気分の若者達で賑わっています。この期間お店はもちろん会社も全てお休みです。会場以外でカーニバルが行われていると言うリオ・ブランコ大通りへ行ってみました。
広い通りが完全に歩行者天国になっています。パレードはあっていませんが色んな衣装で仮装した人達が歩いています。
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盛り上がる若者達 | 不思議な衣装 |
小さな傘をさして踊る集団もいます。公園の舞台ではどうやら踊りのコンテストもあっているようです。
一旦ホテルへ帰り夕方もう一度行って見ました。思い思いに仮装した人達そして屋台などのお店も出て賑わっていましたがパレードはあっていませんでした。
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笠踊りのスタイル | コンテスト風景 |
・3月9日(水) コルコバードの丘とイパネマ・コパカバーナ海岸
今日はコルコバードの丘へ。海抜709mの絶壁の上に建つキリスト像はリオ観光のシンボルです。カーニバル期間中で混雑しており朝早くタクシーで登山電車の駅へ。
出発時間までにはツアー客がやってきて2両編成の電車は満員になりました。電車は急斜面をゆっくり登っていきます。今日は曇りで生憎頂上は霧に覆われキリスト像もかすかに見えるだけ。
高さが台座を含めて38m横幅が28mと大きいです。時より霧が晴れてキリスト像は見ることが出来ましたが、残念ながらリオの町やコパカバーナ海岸などの絶景は見ることが出来ませんでした。
シンガポールからカーニバルを見に来ておられる日本人ご夫婦とお会いしましたが、この旅行中ほとんど日本人とは会いませんでした。
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登山電車 | やっと晴れました |
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写真撮影中 | イパネマ海岸が瞬間 |
次にタクシーでイパネマ海岸へ。ここは高級住宅地であり世界的なボサノバのヒット曲「イパネマの娘」が生まれたところです。
裸足になってビーチを歩いてみました。パラソルが立ち並び椅子に寝そべり身体を焼く人また水辺で遊ぶ人・・・すごい人出です。極端に生地を節約した水着のイパネマの娘達も沢山いました。
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イパネマ海岸 | 水着販売中 |
外国の人は肌を焼くのが本当に好きですね。
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イパネマ海岸 |
歩いて隣のコパカバーナ海岸へ。ここも延々とビーチが続き海岸沿いにはホテルやコンドミニアムなどが立ち並んでいます。ビーチはここも賑わっていました。町の中へ入っていくとそこはショッピング街で買い物客などが多く行きかっています。セントロとは全く違う光景です。
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コパカバーナ海岸 | コパカバーナ海岸 |
地下鉄でセントロまで帰りスーパーで食料品などを仕入れて帰りました。
・3月10日(木) 絶景の展望所ボン・ジ・アスーカル
今日はリオ最終日朝から雨模様です。リオに来て以来朝から雨模様で昼以降晴れるという天気が続いています。地下鉄でボタフォゴ海岸近くにある観光地ボン・ジ・アスーカルへ。小さな半島に突き出した奇岩で二つのロープウェーで行くことができます。
雨の中地下鉄の駅からロープウェーの駅まで歩きました。途中不思議な木が・・・この木何の木木になる木?
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この木何の木? | ボン・ジ・アスーカルの全景 |
先ず第1ロープウェーで海抜220mのウルカの丘へ。更に第2ロープウェーで海抜396mのボン・ジ・アスーカルの頂上へ。
クルーズで来たと言う大勢の観光客と一緒になりました。ここは湾に張り出しており曇り空の中にリオの町が見えています。昨日行ったコパカバーナ海岸がよく見えていました。
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リオの町 | 雲にけむる頂上 |
コルコバードの丘は雲の中でしたが素晴らしい展望所です。ぜひ行った方が良いでしょう。
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頂上からセントロ方面 | 頂上からコパカバーナ海岸方面 |
次に地下鉄でブラジルサッカーのメッカであるマラカナンスタジアムへ。現在2014年ワールドカップ開催に向け新スタジアムを建設する為取り壊し中でしたがスタジアム内の博物館にはこれまでに活躍したペレなどの有名選手の足型などが展示されています。
もちろん日本で監督もしたジーコ選手も。映像で建設される新スタジアムが紹介されていました。
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取り壊し中のマラカナンスタジアム | ジーコの像 |
再び地下鉄でセントロ地区へ。地上に上がってビックリ狭い路地には小さな商店が密集し真っ直ぐ歩けないほど人で一杯なのです。カーニバル期間中は皆お休みでひっそりしていましたが・・・。車が規制されていたリオ・ブランコ通りもいつもの様にバスや車で混雑していました。
最後にカンデラリア教会へ。1630年に建設が始まったリオにおける最初の教会で内部の装飾や天井画が有名です。
ここで一人旅中の日本人の青年と会いましたが、サンパウロの日本人町で真昼間肩にかけていた一眼レフのカメラを強盗に取られたそうです。今回はパスポートや財布、ビデオカメラなど大事なものは町中には持っていかないようにしていますが、ますますその必要性を感じました。
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カンデラリア教会 | 天井画 |
いよいよ明日はバスでサンパウロへ向かいます。
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