・11月2日 メコンデルタツアーへ

今日はメコンデルタ1日ツアーへ参加する。食事とホテル送迎付きで1人8$と激安だ。シン・カフェの前には各ツアーに参加する国際色豊かな人たちが集まっている。結局このツアーは大型バス1台に満員となった。

途中ガイドさんが愛嬌良く1人1人にどこから来たかと話しかけてきた。韓国、アメリカ、オーストラリア、イギリス、スェーデンなど本当に色んな国の人が参加している。バスは2時間かけてメコン川添いにあるミトーの町へ。

ここから船で地理で勉強した母なるメコン川に乗り出す。茶色く濁った川は何本もの流れに分かれデルタを構成しているが、本当に広い。中州の島へ上陸するとパパイヤ、マンゴーなどの果樹園がある。

レストランでの昼食でスェーデンのストックホルムから来ている母と娘さん親子と同じテーブルになる。お父さんは仕事で日本へ時々行くらしい。名物料理「象耳魚」の唐揚げはパス。4人乗りの小さな船に乗り換えてのジャングルクルーズはなかなかスリル万点だ。ところが突然エンジンが止まり漂流し出した。

養蜂農家やココナッツキャンデーの工場を見学。足元が危ない高齢のアメリカ人夫婦もガイドさんや皆に助けられながら参加していた。あの年で旅に出る元気がすごい。1日を一緒に過ごすと言葉は通じないが心が通じ合うのが素晴らしい。日本人だけのツアーでは経験できない。メコン川を体感して帰途につく。

シン・カフェに帰り、明日のツアーの内容を変更する。

途中でタクシーを拾う。運転手さんの顔を見ると戦争でなのか重いやけどをしている。少し怖くなるがやめるのも悪いのでそのまま乗車する。どうも道がおかしい。遠回りしているのでは?するといきなりメーターが12000ドンから14600ドンへ一気に上がる。やばいタクシーに乗ってしまったのか?前回は12000ドンでホテルまで行ったのに。少し怖くなった。おかしいと力をいれて抗議する。結局メーターを止めて1$(15000)で了解する。悪質なタクシーにつかまった日本人は多い。

11月3日 カオダイ教寺院とクチトンネル

いよいよホーチミン最終日で、今日の深夜便で帰国する。シンカフェのカオダイ教とクチトンネル1日ツアーへ参加する。ワンボックスカーだ。満席で我々は運転席の横に座る。北西100Km、カンボジアと国境を接するタイニン省にある新興宗教カオダイ教の総本山へ向かう。

水牛がいるベトナムらしい田園風景を見ながら進む。途中白い
アオザイの制服を着、自転車に乗った女子高生の集団と合う。皆スタイルが良い。良く似合っている。カオダイ教はキリスト教、仏教、イスラム教、儒教、道教を取り混ぜた混合宗教でカオダイとは宇宙の神でシンボルは巨大な眼「天眼」である。寺院はカトリック聖堂の建築様式にアジア的な装飾がされたなんとも不思議な雰囲気だ。

内部の柱には龍が巻きついた派手な柱が並び正面にはシンボルの巨大な天眼が置かれている。お昼前になると信者達がぞくぞくとあつまってくる。それと同時に何台もの観光バスがやってきた。観光客の前でお昼の礼拝が始まった。色んな宗教があるものだ。

次にクチトンネルへ。ベトナム戦争時、難攻不落といわれアメリカ軍の爆弾や枯葉剤でも攻略できなかった解放軍の地下基地トンネルがあったところだ。最初に記録映画をみて中に入る。森の枯葉の下に人間がやっと入れる程度の入口が隠されている。様々なタイプの落とし穴がある。落ちた兵隊は大変だ。トンネルは2重、3重となっており中には参謀室や寝室、病院なども造られていた。

約50mのトンネルに入ることが出来る。かがんで進むがこれがものすごく大変だった。後で足がこわってしまった。総延長250Kmにも及ぶトンネルを掘ったのもすごいが自由自在に動きまわったのももっとすごい。

ホーチミンへの帰途、夕方のラッシュアワーに遭遇する。道路は殆どがバイクでその中を車が警笛を激しく鳴らしながら縫うように走る。信号も少なく、交通ルールも何もない様に見える。勝手に曲がり、勝手に割り込んでくる。途中とうとう全く動かなくなってしまった。

警官ががサイレンを鳴らしながら飛んできて交通整理を始める。すると徐々に流れ始めた。事故が少ないのが不思議だ。ちなみに横断歩道も少ないしあっても止まってくれないので運転者の顔を見ながらゆっくり渡るとうまく避けてくれる。慣れるまで大変だ。

最後の夕食を日本料理店の博多でとる。タクシーで空港へ。23:50発全日空で帰国の途につく。

11月4日 帰国

早朝窓から富士山がくっきり見える。日本人は皆外国から帰国する時に見る富士山にジーンと来るんだろう。良いもんだ。7:25無事に成田へ到着。10:00発で福岡へ。

今回は全日空のマイレージの特典でもらったチケットでの旅でしたので成田経由となりましたが、現在は福岡からベトナム航空の直行便があるためもっと早く行くことが出来ます。両国とも近年まで戦時下にあった国でありまだまだ貧しく、貧富の差も大きいようだが、それを乗り越え発展していくだろう。何時の日か再度訪れてみたい。