・6月28日 ギリシャエーゲ海のサントリーニ島へ

今日はカイロからギリシャのアテネ経由でエーゲ海のリゾート地サントリーニ島へ行く。ここは火山島で阿蘇のカルデラが途中まで海に沈み中岳と外輪山が幾つかの島に分かれたと思えば分かりやすい。上空から見ると良く分かる。アテネ国際空港に到着。ユーロ圏なので入国はパスポートのみで非常にスムーズ。帰りの航空券のリコンファームをシンガポール航空の事務所で済ませる。ギリシャはオリンピック航空が大きいがサントリーニ島行きはインターネットで予約していたエージアン航空で行く。オリンピックまで後1月半だがあまりそのムードは感じられない。

17:00アテネを出発し約1時間で到着する。風が強い。タクシーで
ホテルコスタマリーナビラへ。白い地中海風のきれいな建物で周囲は花で囲まれており部屋も新しく落ち着いた雰囲気だ。休憩後フィラの町に出てみる。細い路地にはお土産屋さんやレストランが並んでいる。

先に進むと視界が開け崖下にはエーゲ海の真っ青な海があり、大きなクルーズ船が数隻停泊している。外輪山の崖の上にへばりつくように白い家々が立ち並ぶ姿は遠くから見るとまるで雪が積もっているように見える。夕食は中華料理にするがあまり美味しくなかった。

・6月29日 島内観光とサンセット

近くの旅行代理店でレンタカーを借りることに。韓国ヒュンダイ社の普通車、エアコン付で24時間30ユーロだ。左ハンドルで右側通行。少し運転すると慣れてくる。道を間違えて島で最も高いテレビ塔がある場所へ。ここからは島の大部分が見渡せる見事なパノラマビューだ。

アクロティリ遺跡へ。紀元前1500年前の火山の爆発で埋もれていた町が発掘されている。有名なビーチが幾つかあるが、ホテルの叔父さんが推薦してくれたペリボロスビーチへ。黒い砂のビーチにパラソルが並び多くの人が肌を焼いている。我々も久しぶりに水着に着替えて仲間入り。周囲を良く見ると上は着けていない女性がかなり居る。全く気にしていないようだ。

次に有名な
カマリビーチへ行ってみることに。ここも同じように多くの人が本を読んだりしてのんびりとくつろいでいる。7月8月になるともっと多くの人が各国から長期休暇に押し寄せるそうだ。有給休暇も満足に取れなかった我々日本人にとっては羨ましい限りだ。

ホテルで休憩後夕日で有名な
イアの町へ行く。島の北の端にある小さな町だが、崖には白い壁に青い屋根の教会や民家が段々に建っている。それと夕焼けがマッチして素晴らしいので夕方から多くの人が集まってくるのだ。

仕事をリタイアし1人で旅行していると言う奈良県出身の青年T君と一緒になる。今回はなかなか日本人に会わなかったので懐かしい。8時過ぎにようやく太陽が沈み始める。黄金色に染まる周りはいつのまにか多くの人で埋め尽くされている。真っ赤な太陽があっという間に水平線へ吸い込まれていった。帰りは青年を一緒に乗せて帰る。

・6月30日 火山と温泉ツアー

今日は約3時間の火山と温泉ツアーに参加する。海上からサントリーニ島を見学する。ロープウェーで港まで降りていくと崖の上に張り付くように家が建っている。港には数隻のクルーズ船が停泊している。

11:00帆船にのって火山島へ出発する。最近では1956年に大噴火が起こりフィラやイアの町は殆どが崩壊したとのこと。約30分歩いて火口へ向かう。結構な山登りだ。「どうしてお金を払ってまでもこんなきつい思いをしなければいけないの」とぼやきながら登る。活火山の割には意外と静かだ。

ここから見るサントリーニ島はまた美しい。次は隣の小さな島にある温泉に向かう。湾の中に入っていくと何隻かの船がすでにとまっている。するとお客が皆水着に着替えだした。そして次から次に海へ飛びこみ離れた赤茶けた色の入り江に向かって泳ぎ出した。日本の温泉とは大違いで、入り江に温泉が湧いているのだ。すでに泳いで自分の船に帰る人もいる。子供連れ、恋人同士、老夫婦など外国の人は元気がある。我々は黙って見守るのみ。すごいツアーだった。

今夜はアテネへ移動するのでバスで飛行場へ。18:20発でアテネ空港へ。バスと地下鉄を乗り継ぎオモニア広場へそこから歩いてホテルアマリリスへ行く。

テレビをつけるとサッカーの中継があっている。今回ギリシャが優勝したユーロの大会でのギリシャ対チェコの準決勝があっている。疲れてやすんでしまったが夜中に突然叫び声が聞こえ外は大騒ぎになった。どんどんと花火も上がり始めた。しばらく車の警笛やパトカーのサイレンが鳴り響きアテネの町はお祭り騒ぎ。結局ポルトガルも破って優勝。これでオリンピックに弾みがつけばいいが。