ドイツ・オーストリア・スイスの旅

(H14.6.16〜28)

ノイシュヴァンシュタイン城(白鳥の城) スイスアルプスとお花畑


航空券とユーレイル(鉄道)パスを購入し、ホテルをインターネットで予約しただけの自由旅行でしたが、ハプニングあり、失敗あり、出会いあり、ふれあいありの思いで深い旅でした。

6月16日  福岡からドイツフランクフルトへ

高速で福岡へ、駐車場に車を預け福岡空港国際線へ。10:00発大韓航空782便でソウルへ、ソウルで乗り換えてフランクフルトへ行く予定でしたが、なんと3日前に旅行代理店のHISから電話がありダブルブッキング(2重予約)でソウルからの席が無いためパリ経由でどうかと打診される。

エッあんなに早く予約したのに!と思いながらも、1人3万円安くなるといわれ2人で6万円の節約かとついそちらへ決めてしまう。往復
6.5万円の格安航空券となったが、これが後から大変なことになるとは。

ソウルのイーチョン(仁川)空港は広いし、拡張余地も十分あり日本にとっては羨ましいかぎりだ。ソウルからパリへの便は満員でほとんどがフランス人の男性である。サッカーのワールドカップのサポーターたちと思われる。チームは負けても皆元気で賑やかだ。

北京を過ぎてモンゴルへ向かうルートは一面の砂漠で、まるで月の表面を飛んでいるようだ。シベリアに入ると荒涼たる湿地帯が続き人の住んでいる町らしきものは見えない。現地時間(日本との時差7時間遅れ)18:25にパリドゴール空港へ到着。20:10発エールフランス機に乗り換えフランクフルト空港へ着いたのが21:35で、こちらは日が長いようでやっと暗くなってきた。

ユーロになって単一通貨となり入国もどこかで1回済ませれば後は入国カードもパスポートも要らず大変便利になった。空港から鉄道で
フランクフルト中央駅へ着いたのは23:00を過ぎていた。

駅の近くの予約していたホテルへ行きメールのアウトプットを見せチェックインをしようとすると、うちはインターネットでの予約はしていないと言う。エッでもガイドブックのメールアドレスは間違っていないし待っていますとのメールを受けているのに。どうやら別のホテルのようでそこへ電話してくれたがそこにも予約は無いと言う。

一体どう言うことだ、ここも空きが無いとのこと、こんなに遅くどうなるのか?心配していると何やら電話をしてくれて同じ料金で近くのホテルを紹介してくれほつとする。そのホテルの主人はジャパン、サッカーナンバー1などと言いながら部屋へ案内してくれた。もう12時近かった。初日から波乱のスタートだ。

6月17日  ライン川クルーズ

予定通りライン川クルーズへ行くことにした。日本で買ってきたイギリストーマスクック社のヨーロッパ鉄道時刻表とガイドブックを手にフランクフルト駅へ、普通列車で発船地のリューデスハイムへ向かう、ここからザンクト・ゴアハウゼンまで約2時間の船旅だ。ここは日本の新聞で旅行会社がたびたび広告している「ドイツロマンチック街道とスイスアルプスの旅」のメーンルートでもあり日本人ツアー客の多いこと多いこと。もちろん外国の方も大勢乗っている。

左右に古城や美しい昔の町並み、ブドウ畑を眺めながらのんびりと川くだりを楽しんだ。途中に音楽の時間に習った歌で有名な
ローレライ伝説の難所も通った。なにしろヨーロッパは50年ぶりの暑さだそうで暑い事暑い事。帰りの列車に乗ってついうとうととしていたら車掌が着いたから降りれと言う。フランクフルトかと聞くとそうだ?終点だと言うので降りる。明日のロマンチック街道観光バス(ヨーロッパバス)の事務所を探そうと尋ねるが皆知らないと言う。おかしいなと周囲を見ていると、どうもフランクフルト駅とは似ているが違うようだ。一体今どこに来てしまったのか。どうやら途中で乗り換えなかったのでビースバーデンという所に来てしまったようだ。

何とかフランクフルトへ戻り明日のバスの予約と両替をしてホテルへ帰る。一服後町の中心地へ出てみる。あのゲーテハウスはもう閉館していたが、大聖堂や旧市庁舎など古い町並みは見ごたえがある。カフェでドイツビールとソーセージ料理を食べる。ドイツの人は老若男女を問わず昼間から水代わりにビールを美味しそうに飲んでいる。また、安いのだ。

6月18日  ロマンチック街道をフュッセンへ

朝8:00発のヨーロッパバスに乗りこむ。観光街道として有名なロマンチック街道、中世の町並みやのどかな田園風景を観光しながらあのノイシュヴァンシュタイン城(白鳥の城)があるフュッセンまで12時間をかけて走る。いかにもドイツ人らしい運転手とガイドはテープで日本語も流れてくる。

まだシーズンではないので乗客は少なく日本人
5人とアメリカ系の女性2人だけだった。日本人は赤穂から来たという若い1人旅の女性と東京と仙台からの男女一組で、後から分かったのだが、美大教授の奥さんとその教え子であり、亡くなられたご主人の思い出をたどり美術品を見て歩くとの事であった。この方たちとはしばらくご一緒することとなり、また後で偶然再会することとなる。

中世の面影を完璧に残した町
ローテンブルクで2時間の休憩があり、城壁に囲まれた町を散歩する。フュッセンについたのは夜の8時過ぎ、まだ明るい。2人連れがホテルを予約していないとの事で、我々のホテルへ同行する。夕食は4人で。