オーストリア・スロヴァキア・ポーランド・ハンガリーの旅

(H17.12.13〜12.29)

ウイーンの市庁舎 ブダペストの国会議事堂

ヨーロッパのクリスマスを見てみたいと思い東ヨーロッパへ。音楽と芸術の都オーストリアのウィーン、スロバキアの首都ブラチスラヴァ、ポーランドの旧都クラクフとアウシュビッツそしてドナウの真珠と言われるハンガリーのブダペストへ行ってきました。寒い中あちこちでクリスマスマーケットが開かれ賑わっている中で中世の美しい町並みを堪能し、またアウシュビッツ収容所ではその悲惨さを語る施設などをこの目で見て胸が痛みました。12月24日から26日まではクリスマス休暇で観光施設やお店などがすべてクローズされるとは知らずに訪れた世界遺産の村ハンガリーのホッロークーでは寒い中帰りのバスが無くとうとう旅行者の方の車をヒーチハイクし鉄道の駅まで送ってもらなど今回も色々な出来事、出会いがありました。

・12月13日(火) 関西空港からフランクフルト経由でウイーンへ

雪の予報で早朝に福岡へ行く予定を変更し前日福岡まで行く。福岡空港8:30発全日空で関西空港へ。今回はドイツのルフトハンザ航空を利用する。定刻10:30に離陸し佐渡、ハバロスク上空を飛ぶ。昼食はカニ飯とソバが出るが美味しかった。一面氷の大地のシベリア、フィンランド、デンマークの上空を飛びフランクフルトへ。ルフトハンザ航空は食事、サービス共良かった。ただ音声が故障し映画が見れなかったのが残念でした。日本とは8時間の時差があり現地時間15:00にドイツフランクフルト空港に到着する。ここからはオーストリア航空に乗り換えウイーン国際空港に着いたのが18:00もう外は暗かった。

機上から見るシベリア

空港で両替をして鉄道で市内へ向かう。ウイーンは今回で2度目だが前回は鉄道で入ったため空港からはあまり自信がない。そんな中空港駅のホームで日本人の方と会いユースへの行き方などを詳しく教えてもらう。なんとこの方ウイーンが大好きで、以前日本の大学の教授をしておられたが3年前にお辞めになり、こちらでの生活をエンジョイしておられるそうだ。ウイーンの楽しみ方などを教えていただき有難うございました。ミッテ駅から地下鉄と路面電車を乗り継ぎ何とかユースへ到着する。ユースホステルの会員証を示しチェックイン。5階建ての清潔なユースでここに7泊することになる。

・12月14日(水) ベルヴェデーレ宮殿とクリスマスマーケット
朝食は7時から、修学旅行と思われる子供たちが大勢泊まっている。いつもの様に昼食用のサンドイッチも作る。7時過ぎやっと外が少し明るくなってくる。夕暮れが3時半頃だから随分日が短い。ここはウィーンの中心街からは少し離れているが交通の便も良く便利なところだった。昨日教えてもらった一週間フリーパスを購入し路面電車でウィーン中心部へ。まず
オペラ座の近くにある観光案内所で日本語マップなどを仕入れる。神聖ローマ帝国の皇帝としてハプスブルク家が栄華を極めた町ウィーンは当時の建物や町並みを多く残す美しい街だ。旧市街を囲んでいた城壁を取り除き造られた環状道路(リンク)があり、その沿線には王宮国会議事堂などの観光ポイントが多くある。約30分で一周する路面電車に乗ればこれらを見ることが出来るので初日はこれに乗るのが一番いい。

国会議事堂 オペラ座

路面電車でベルヴェデーレ宮殿へ。トルコ軍からウィーンを救った英雄プリンツ・オイゲン公の夏の離宮として造られ現在は美術館として使われている。バロック建築と庭が美しい。ここに画家クリムト作の有名な「接吻」の絵があるが残念ながら現在貸し出し中であった。

明日隣国スロヴァキアの首都ブラチスラヴァへ日帰り観光をするため事前に南駅へ調査に行く。往復のチケットを買い駅の待合室で昼食を済ませる。次に地下鉄でウィーンのシンボル
シュテファン寺院がある中心部へ。14世紀中頃に完成した世界3番目に高い塔を持つ寺院が現れる。多くの観光客が見学していた。ここから人で賑わうメーンストリート、ケルントナー通りをオペラ座に向かって歩く。クリスマスの飾り付けがしてある。夜景を見るため夜再度出かけることにし一旦ユースに帰る。

ベルヴェデーレ宮殿 シュテファン寺院

寒いので防寒を整えて市庁舎のクリスマスマーケットへ。有名な観光スポットで多くの屋台の店が出てクリスマス商品や食料などいろんな物を売っており多くのお客が訪れている。夜は全体がライトアップされてとても綺麗だ。ヨーロッパのクリスマスを廻るツアーに参加している人によるとここが一番だと言っていた。

市庁舎クリスマスマーケット ライトアップ

・12月15日(木) スロヴァキアの首都ブラチスラヴァへ日帰り観光

バスで鉄道の駅ハンデルスカイへ。そこから南駅行きの列車に乗るがどうも様子がおかしい。聞くと手前から空港のほうに分岐する列車に乗ってしまったらしい。あわてて引き返して南駅へ行き8:14発に滑り込み乗車。
スロヴァキアの首都ブラチスラヴァはオーストリアとの国境近くにあり鉄道で約一時間で行ける。太陽がやっと水平線上に上がってきた。今日はいい天気になりそうだ。どこまでも続く畑と大きな巨大な風力発電用の風車の群れを見ながら列車は走る。

駅舎の入口と出口で両国の警察官にパスポートを見せて入国する。両替所で日本円を出すとレートが悪すぎる。どうもはっきりしないのでユーロで両替する。おじさんに街へ行くバスを尋ねるがどうも通じない。今回全般に言えることは年配の人にはあまり英語は通じないということ。尋ねる時は若い人にすべきだ。教えられて何とかバス停までたどり着くが今度は自動販売機がコインしか使えない。困った!結局売店へ戻りコインを仕入れて何とかバスにも乗車し街の中心部まで行く。

今まであまり聞いたことの無いブラチスラヴァは1993年チェコと分離・独立した時に首都となった街である。ドナウ川沿いにあり、見所は
旧市街と丘の上にあるブラチスラヴァ城。先ず坂を登ってお城へ行く。分厚い碁盤をひっくり返したようなこの城は16世紀に一時ハンガリー王国の首都ともなったこの街の象徴であるこの城はマリーアントワネットの母マリア・テレジアも住んだ事がある。城の側をドナウ川が流れそこには近代的な橋が架かっていた。

歩いて旧市街へ。
聖マルティン教会を見学し、スロヴァキア国立劇場前のクリスマスマーケットで地元メニュー?で昼食、木工パズルのお土産を買う。次にミハエル門をくぐり旧市街の中心地フラヴネー広場へ。ここでもクリスマスマーケットが開かれ賑わっていた。ここはまだまだ物価が安い。

ブラチスラヴァ城 ミハエル門と町並み

ウィーンへ到着後市庁舎のクリスマスマーケットを再度見学してユースへ帰る。午後5時もうとっぷりと暮れている。