・12月16日(金) 王宮とシェーンブルン宮殿コンサート

早く寝るととにかく目覚めが早い。未だ5時過ぎ食事は7時からなので日本の子供達に携帯でメールを送る。王宮に行く前にユニークな建築で有名なフンダートヴァッサーハウスへ行く。外観は奇抜でカラフル見たら楽しくなる。現在も市営住宅で人が住んでいる。2006年に生誕250年を迎えるモーツァルトの像を見て王宮へ。曇っていて風が強い。

フンダートヴァッサーハウス モーツァルトの像

ハプスブルク家が650年間住まいとした王宮は広い。中心は皇帝の部屋と呼ばれる宰相宮アマリア宮で無線の日本語案内を聞きながら見学する。宰相宮には豪華なシャンデリア、ダイニングルームそして当時の金の食器や陶器などが展示されている。アマリア宮はヨーゼフ一世の妃エリザベートが住んでいたところで、彼女に関するものが展示され、身長173cm、ウエスト52cmのプロポーションを保つための運動器具も置かれていた。

毎週日曜日に王宮礼拝堂で行われるミサでウィーン少年合唱団の歌声が聞けるためチケットを買いに礼拝堂へ急ぐ。高いうえに良い場所も無く結局立見席で行くことにするが結果的には正解だった。観光案内所で今夜シェーンブルン宮殿で行われるコンサートのチケットを買う。

王宮 シェーンブルン宮殿コンサートホール

話の種とオペラ座向かいのカフェ「シルク」に入りコーヒーとケーキを注文。有名なケーキは濃厚な味でとても美味しかった。次にレオポルド美術館へ。パリにあるオルセー美術館の特別展が開催されておりマネ、モネ、ゴッホ・・・ミレーの「落穂ひろい」などを見ることが出来た。一旦ユースへ帰り今夜8時からのコンサートに備える。

路面電車と地下鉄で
シェーンブルン宮殿へ。コンサートはマリー・アントワネットがフランスへ嫁ぐ15才まで育ったこの宮殿のコンサートホールで行われる。すでに日本人を含む多くの人が集まっていた。オペラ座を小さくした様な豪華なホール、おそらく6才で初めて王の前で演奏したモーツァルトもこのステージに立ったに違いない。席は2階席で約1時間半の公演を聞きながら当時の様子を想像する。

・12月17日(土) カールス教会とのみの市

最初に南駅へ行き19日にポーランドのクラクフへ移動するための往復乗車券を購入する。次に
セセッシオンへ。ここは皇帝や貴族の影響を受けない芸術の波を起こそうと、芸術家達が築いた建物で黄金のキャベツと呼ばれる球状の物体を上に載せている。中にはベートーベンの第九をテーマにクリムトが画いた有名な壁画「ベートーベンフリース」が描かれていた。日本の専門学校生が研修旅行で見学中でした。

セセッシオン カールス教会

近くにあるバロック建築の傑作と言われるカールス教会へ。18世紀はじめペストの流行がおさまるのを願って造られ、外観もとても美しいがドームの天井画も有名だ。やぐらを組んで造られたエレヴェーターで天井まで登ることが出来て間近に鑑賞出来る。

続いて毎週土曜日に開催される
のみの市へ。骨董品やリサイクル商品などを売る出店が並び生憎の雪の中大勢のお客で賑わっている。もう一度リンクを路面電車で周回し市民公園にあるヨハンシュトラウスの像ブルック劇場などを見学する。雪がだんだんひどくなってくる。明日は積もるかな。

のみの市 ヨハンシュトラウスの像