・12月18日(日) ウィーン少年合唱団の王宮礼拝堂ミサ

今日は日曜日、毎週日曜日9:15から王宮礼拝堂で行われるミサでウィーン少年合唱団が歌うので多くの人がそれを聞きに行く。我々は無料の立見席なので早くユースを出る。8時半に到着した時にはもうかなりの人が並んでいた。中央の通路が立見席で少々疲れるが場所は良いところだ。どうせ階上で歌う合唱団を見れる席は限られているらしいので。時間通りミサは始まり、途中で賛美歌などを歌う天子の歌声が聞こえてくる。厳かにミサは進み最後に合唱団が前に出て来て歌ってくれたのは嬉しかった。ミサが終わるととなりの席に座っておられた婦人が「peace with you」と言って握手を求めてこられたのには少々感激する。表の庭で合唱団のメンバーが一緒に写真に写ってくれた。

ウィーン少年合唱団と アンカー時計

ウィーンで二番目に古いペーター教会を見学し、正午に人形が動き出すアンカー時計へ。丁度正午になり動き出す。ローマ皇帝やマリアテレジアなど12の人形が音楽とともに出てきて面白い。次に皇帝安置所へ。ここにはハプスブルク家12代の皇帝、マリアテレジア、エリザベートなどの柩146が安置されていた。

・12月19日(月) ポーランドの旧都クラクフへ移動

今日はかってポーランドの首都であったクラクフへ移動する。9:08発クラクフ行きはワルシャワ行きと連結されており、ほとんどが6人用のコンパートメントだ。約6時間の旅、今回の大きな目的はあの悲劇の舞台となったアウシュビッツの収容所をこの目で見ることだ。オーストリアの若いカップルと一緒になる。ウィーン在住というかわいい女の子が何やら言っている「ウチマタ・・・」?なんとこの女性6才のときから兄弟と一緒に柔道をしており東京へも行ったことがあるそうだ。やわらちゃんにもうすぐ赤ちゃんが生まれるよと話すと喜んでいた。二人はチェコのプラハへ行くそうで次の駅であわただしく降りていった。

列車はオーストリア、チェコ、ポーランドと3ヶ国を走る。3回のパスポートチェックがあり、ポーランドの国境の駅ではワルシャワ行きとの連結を切り離すためかなり停車する。ポーランドに入ると雪も降り出しだんだん深くなる。さすがにポーランドは寒い。

定刻にクラクフ駅に到着する。列車のホームと駅舎が離れており少し戸惑っていると突然
スキンヘッドの男が相棒にぶつかって来たかと思うともう1人がまたぶつかって来た。明らかにわざとだ。幸いにも何事も無かったけど、これで緊張感が走る。駅構内のATMでポーランドの通貨ズウォティを下ろす。ホテルポロニアは駅のすぐ前と便利なところだった。きれいなホテルでこの時期お客は少ないためいい部屋に安く泊まれる。バスセンターへ明日のアウシュビッツ行きの時間を調べに行く。夕食はレストランでポーランド料理、ビールを飲んで二人で約700円物価は安い。