南アフリカ・ジンバブエ・ザンビア・ポツアナの旅

(H18.3.20〜3.28)


アパルトヘイト(人種隔離政策)が、つい最近まで続いていた南アフリカ、世界3大瀑布の1つビクトリアの滝があるジンバブエとザンビア、動物の宝庫チョベ国立公園を持つポツアナへ行ってきました。
アフリカ最南端の都会ケープタウンはヨーロッパ風の街でテーブルマウンテンが背後にそびえ港やビーチもあるきれいな街でした。ヴァスコ・ダ・ガマも見た
喜望峰があるケープ半島はオットセイやペンギンなどが生息する自然保護区になっておりビーチや荒々しい絶壁など美しい景色が続いています。
しかしりんご箱を少し大きくしたような家に住む貧民街も多く見られ、治安も悪化しているので町中への単独での外出はしなかった。イスラム圏のエジプトを除き今回初めてアフリカらしい景色と親切でフレンドリーな人たちに会えて本当にアフリカが好きになった。特に多くの動物達を目の前で見たゲームサファリと激しく水しぶきを上げで流れ落ちる全長1700mのビクトリアの滝をヘリコプターで見たのは最高でした。

・3月20日(月) 福岡から香港経由で南アフリカのヨハネスブルグへ

満員の乗客を乗せて10:30分発キャセイ航空511便は台北経由で香港へ向かう。中国や台湾などからのツアー客が多いようだ。15:00
香港到着次の飛行機まで約9時間あるので久しぶりにビクトリアピークからの夜景を見に行くことにする。

入国をしてバスと地下鉄を乗り継ぎ香港島へ。シティの中心香港駅周辺はとても賑わっている。名物の2階建てバスが何台も走る中を歩いて登山電車の駅へ。ワインレッド色の電車は多くのお客を乗せて急な坂を登っていく。斜面には高層ビルやアパートがへばりつく様に建っている。標高398mの山頂駅まで約7分で一息に登る。少しかすんでいるが眼下に高層ビル群が見え、暗くなってくると見事にライトアップされた香港の街が絵のように素晴らしかった。

香港ビクトリアピークからの夜景 南アフリカ航空

23:50発南アフリカ航空ヨハネスブルグ行き40便は新型の機体で各席に設置されたビデオ画面は従来型よりひと回り大きい。乗客はもちろん乗務員もさすがに黒人が多い。

・3月21日(火) ヨハネスブルグ経由でジンバブエのビクトリアフォールズへ

飛行機はマレーシアを通りインド洋へ。モルジブを通過しマダガスカル島上空で薄っすらと夜が明ける。13時間の飛行後午前7時過ぎ無事にうす曇のヨハネスブルグ空港へ着陸する。日本との時差は7時間。国際線トランジットでジンバブエのビクトリアフォールズ行きに乗り換える。東京からの日本人ツアーと一緒になる。ビクトリアフォールズ空港へ着陸する時に滝が見えると聞いていたので左窓側の席を取るが遠くに水煙が上がるのが少し見えただけ。空港はとても小さくそして暑い。1人45US$を支払いビザを取り入国する。ここで現地ツアー会社の出迎えを受け今日の宿の
イララロッジへ向かう。今回は治安の問題と交通の便も悪いため出来るだけ現地のツアーを使うことにしている。

広々としたロッジのテラスでお勧めの魚料理で昼食をとり部屋でしばらく休憩をする。福岡を発ってからもう約33時間も経っているのだ。夕方ピックアップしてもらいアフリカ大陸第4の長さの
ザンベジ川サンセットクルーズ゙へ。屋根がついたイカダ風の船にテーブルと椅子がついて飲み物は自由に飲むことが出来る。下流にはビクトリアの滝があり水煙が上がっているのが見える。カバの家族や、クロコダイル、大トカゲなどを見る事ができ、サンセットがとても美しかった。

イララロッジ カバの家族

その後近くのホテルでのボーマーディナーへ。現地の踊りを見ながらジンバブエ料理を食べるが、インパラなどの肉は硬くなかなか口に合わない。アフリカの太鼓を一緒にたたきながらの踊りは盛り上がって楽しかった。街頭も無く送迎の途中は真っ暗で少し不安になる。でも星がとてもきれいだ。

民族の踊り 一緒にフィーバー

・3月22日(水) ビクトリアの滝とポツアナのチョベ国立公園でゲームサファリ

朝食はメニューも豊富でとても美味しい。ピックアップしてもらいビクトリアの滝の観光へ。滝はジンバブエとザンビアの国境上にまたがり全長1700m落差100mもある。北米のナイアガラの滝、南米のイグアスの滝とともに世界3大瀑布の1つであり今回ぜひ見たかった1つである。水しぶきがすごく雨具が必要なので持参したゴルフ用の合羽を着る。ゴーッという音が聞こえてくる。

ジンバブエ側の入口を入るとすぐ滝の発見者であるイギリスの探検家
リビングストンの銅像がある。滝の名前も当時の女王の名をとりビクトリアフォールズとつけられた。轟音が聞こえてき、更に進むと滝が見え始める。今は雨季であり水量も最高に増加しているのですごい勢いで流れ落ちている。滝の向かい側の遊歩道を歩いていくが横殴りの雨のように水しぶきが降ってくる。ところどころにある展望所も水煙で見えづらいが、時折霧が引くように視界が開け迫力ある滝を見ることが出来た。滝の水が川へと流れ出すデンジャラスポイントではまるで暴風雨だ。

ビクトリアの滝 後日ヘリコプターから見た滝

ザンビアとの国境には橋が架かっておりバンジージャンプも出来る。終わってみるとびしょ濡れでカッパも傘もあまり役に立たなかった。でもこの時期のすごい迫力には感激する。

ロッジに戻りポツアナ行きの迎えを待つ。11:00にピックアップ途中数人を拾ってポツアナの
チョベへ向かう。滝観光の親子とまた一緒になる。ジンバブエからポツアナの国境までは約1時間半舗装された真っ直ぐな道を走る。国境で今日の宿エレファントロッジの迎えのジープに我々だけが乗り換える。マットを踏んで靴の消毒をして入国する。黒人の運転手でジープの荷台にはベンチが3列に並んでおり、どうやらこれがゲームサファリ用の車のようだ。

舗装道路から今にも何か動物が現れそうな赤土の山道を林の中へしばらく入っていくと藁葺き屋根のロッジが現れる。エレファントロッジは各部屋がテント形式で電流を流したフェンスで防御された敷地内にキャンプ場のバンガローみたいに配置されている。デンマークからのグループ6人と昼食を一緒にとる。なんとこの方達サファリが大好きでポツアナにもう10日間も居るそうだ。ロッジの前には水場があり乾季には象やキリン、ライオンなどが集まってくるそうだが、今は雨季で水場が各所にあるためここまでは来ないそうで、ベストシーズンは9、10月の乾季だそうだ。

ロッジのフロントとレストラン テントの部屋は快適です

15:00ガイドのパトリックさんの案内でこのメンバーとチョベ自然公園へゲームサファリに出発する。いきなりアフリカ象の集団と遭遇、すぐ目の前なので緊張する。時折大きな象がこちらを威嚇するように叫び声をあげるのには思わず固まったが比較的おとなしくじっくり見ることが出来た。林の中や水辺を動物を探しながらドライブをしていく。まるで子供に戻ったようでとても楽しい。

インパラ 象の群れ

アフリカ象の多さでは定評があるとおり多くの群れに遭遇することが出来た。その他キリン、インパラ、カバ、ワニ、バッファローなどをみる。中盤ぐらいから後方が黒い雲に覆われて明らかに雨が降っている模様。稲光もしだした。ジープは逆方向に進んでいくが少し暗くなってきたその時どよめきの声が。ライオンだ!十数匹のライオンが水辺に居る。雄ライオンはいないが、赤ちゃんライオンがかわいい。帰りは雨になり屋根以外はオープンのジープは寒かったがサファリを堪能できた。

サファリジープ ライオン

ロッジのマネージャー夫婦の出迎えを受けるが二人ともとても若かった。カナダからの男性を加えて20:00からレストランでディナー、約1時間半話も弾んで楽しかった。翌日はボートクルーズへ行くことを打ち合わせてテントへ。青年が二人で案内してくれた。中はツインベッドでトイレ、シャワーも完備しホテルのようで快適だ。ジャングルでキャンプしている雰囲気。虫よけスプレーをして休む。