・7月25日(火) シアトルへの移動とイチロー・城島の応援

今日はニューヨークからシアトルへ移動する。6:00の飛行機に乗るため、朝3:00に起床、4:00にホテルをチェックアウトする。ホテルの前でタクシーをひろってラガーディア空港へ。こんなに早いけど結構イエロータクシーが走っている。4:30に到着、料金27$とチップ5$を支払う。ユナイテッド航空の窓口はまだ開いていない。

定刻に出発し経由地コロラド州デンバーへ。広大な畑の上を飛んでいる。約4時間の飛行でデンバー到着。デンバーからはシアトル行きと成田行きが一緒の飛行機になっているが、日本人は誰もいない。
約2時間40分の飛行、左手にマウントレニエ国立公園の主峰標高4392mのレニエ山を見ながら飛行機は静かに下りていく。空港では英語の次に日本語でも案内がある。アメリカでは初めてだ。日本人が多いのか。

バッグを受け取ると2個とも取っ手が壊れたり、破れたりと悲惨な状態。ユナイテッドの担当者に見てもらうと書類を作ってくれ成田で再度申し出るように言われる。今回は日本から米など結構食料を持って行ったので少々バッグに無理をさせたかも。

バスはフリーウエイ走り
シアトルの街へ。隣の青年にバス停を尋ねるととても親切に教えてくれ、ついには運転席まで行って降りる場所を教えてもらうように頼んでくれた。こちらが気の毒なるぐらいに親切だ。ありがとう。

ホテルのチェックインは3:00からというので荷物を預け近くの
パイク・プレイス・マーケットへ。約100年の歴史があるこのマーケットには野菜や果物、カニや魚などが豊富に並び、地元の人や観光客が沢山訪れる。手工芸の作品なども売られていた。

夜は
セーフコフィールド球場へシアトル・マリナーズとトロント・ブルージェイズの試合を見に行く。席はバックネット裏。何と始球式は元マリナーズの佐々木投手、キャッチャーはイチローで盛り上がっていた。試合はイチロー、城島の活躍もむなしく12−3で負け。応援に行くと勝てないなあ。

セーフコフィールド球場 球場に張られた城島の写真

・7月26日(水) 

ワシントン州シアトルは合衆国西海岸の最北端にあり、周囲をマウントレニエ国立公園など豊かな山や海の自然に囲まれている。すぐ北にはカナダのバンクーバー、そしてビクトリアがある。緯度は稚内より北にあり過ごしやすい気候だ。日差しは強いが日陰になるとヒヤリとして気持ちがいい。

朝から歩いて昨日も行ったマーケットへ行くが、未だ早いのか準備中だ。次にエリオット湾に面した
ウオーターフロント地区へ。いくつもの埠頭が並びショップやレストラン、水族館などが並び、対岸へのフェリーのターミナルもある。

シアトル発祥の地
パイオニアスクエアには19世紀のレンガや石造りの建物が保存されており、また地下に埋もれた昔の街を見学するアンダーグランドツアーもある。

シアトルマリナーズの専門店でお土産を購入。ここではイチローの人気は絶対で、城島の人気も急上昇中だ。

急きょ今夜でホテルをキャンセルしレンタカーでシアトル近郊を観光することに予定を変更。電話でハーツのレンタカーを明日から予約する。

今日は早めに球場へ。試合は7時からだが5時の開門前に熱心なフアンが並んでいる。カナダのトロントから来たフアンもいた。急いで一塁側へ行くとイチローが目の前でフリーバッティングのボールを受けファンサービスをしている。地元在住の日本人によるとこういうことはめったにないそうだ。今日の席はイチローのすぐ後ろの外野席。

試合はいきなりイチローのヒットに始まり打線が爆発、城島はお休みだったが結局7−4で勝ち。最後に楽しませてくれた。

シアトルダウンタウン イチロー

・7月27日(木) イチローに連れられてボーイング社の航空機組立工場へ

バスで空港まで行きレンタカーを借りる。日本から予約するよりかなり高くついた。ホテルへ戻りチェックアウトして、シアトルの北約50Kmにある
ボーイング社のエベレット工場へ。詳しい地図が無くエベレットの街で道に迷う。困っているとガソリンスタンドにイチローのTシャツを着たおじさんを発見し道を尋ねる。丁寧に教えてくれるが分らないでいると。よし私についてきなさい!といってわざわざ数Km離れた工場まで連れて行ってくれた。日本からイチローの応援に来たと話すと喜んでくれた。みんな親切だ。有難う。

東京ドームの27倍という広大な敷地に航空機の組立工場や駐機場、滑走路がある。ANAの機体も見える。本物の747型機の組立工場を見学するツアーへ参加。カメラ、ビデオはもちろん荷物は全て持ち込み禁止。バスで工場内へ、高さは11階建てのビルに匹敵し、長さは3.4Km巨大な工場の中でジャンボ機が胴体や羽など9つのセクションに分かれて組み立てられていく。何度もお世話になっている飛行機に感激する。

巨大なボーイング747組立工場(パンフより) ボーイングエベレット工場

明日はシアトル南部にあるマウントレニエ国立公園を観光したいので、案内所で宿泊に適した街とモーテルの情報を教えてもらい一路5号線を南下する。5号線は北はバンクーバーから南のロスアンジェルス方面を結ぶ幹線道路でフリーウェイだ。途中シアトルから先の混みようはすごかった。小さな港町オリンピア着いたのは6時過ぎ目指すモーテルがなかなか見つからず。落ち着いたのはもう8時を過ぎていた。
走行距離214Km。

・7月28日(金) マウントレニエ国立公園

久しぶりの朝食付き、ワッフルの機械が珍しかった。8:00にマウントレニエ国立公園に向けて出発。公園の入口近くの駐車場でトイレ休憩をしていると同年輩の男性と目が合う。いい天気だと挨拶をしながら日本からだと話していると、何と娘さんが三重県の津に住んでいるらしい。奥さんも一緒になってしばらく歓談する。この男性はイタリア人で今の奥さんとローマの有名なトレビの泉で知り合いアメリカに来たとのこと、奥さんは現在イリノイ州の大学でイタリア言語学を教えているそうだ。まだ日本には来た事が無いとのこと。一緒に写真を撮ってメールアドレスを交換してお別れする。

入口で入園料を払って公園内へ。谷沿いの登山道を登っていくと白い雪をかぶった標高4392mのマウントレニエが目の前に姿を現す。標高1647mにあるパラダイスへ。ここにはビジターセンターがあり展望所にもなっている。素晴らしい景色だ。リュックを背負った人たちが大勢ハイキングに登って行く。持参の弁当で昼食をとる。

次の目的地オリンピック国立公園へ行くため西海岸に向けて出発する。夕方6時太平洋に面した街アバディーンのモーテルに落ち着く。走行距離352Km。

マウントレイニエ4392m パラダイスのビジターセンター

・7月29日(土) オリンピック国立公園へ

7:30出発、
オリンピック公園へ。シアトルの西側にあり太平洋に面している。海からの湿った風が山にぶつかり半島の西側に大量の雨を降らせこの緯度では珍しい苔むしたジャングル、熱帯雨林が生まれている。その代表する場所ホー・レイン・フォレストへ。湖と森の中を道路は続く。開発は厳しく規制されている。

ビジターセンターで車を降りて幾つかあるトレイルのひとつを歩く。モミやスギの大木にコケが覆いサルオガセという植物が無数に垂れ下がり足元にはコケやシダが生えて昼なお暗いジャングルになっている。恐い感じだ。

ビクトリアへのフェリーが出ている街ポートエンジェルスをとおり、フェリーでシアトルに渡るルートを目指すが、渋滞のため諦めて陸路でシアトルを目指す。夕方無事に空港近くのモーテルに宿を取る。いよいよ明日の飛行機で帰国する。走行距離534Km。

ホー・レイン・フォレスト レンタカーと

・7月30日(日)31日(月) シアトルから成田へ

空港でレンタカーを返す。13:13定刻に離陸。約10時間の飛行で翌日15:00無事に成田到着。今回は東京で途中下車をして8月10日に帰宅する。長い旅となりました。