・3月17日(土) カトマンズからポカラへ

朝7時ホテルタクシーでカトマンズ空港国内線へ。国内線は小型機が主でネパール航空や民間数社が参入しており、今回利用するのはイエティ・エアラインズ。ポカラは最も人気のある路線で便数も多い。

後日参加するヒマラヤマウンテンフライトもここから出発するようで日本人ツアー客を多く見かける。8:45発の予定がなかなか案内が無い。他の路線も同様のようでロビーにも人が溜まりだした。
日本のような丁寧な案内表示は無く、ディスプレイにフライト毎の案内が出てはいるが分りにい。人が声を出して案内しているすだけで混雑しているのでこれも分りづらい。

東京からトレッキングに来た女性3人組と男性1人と一緒になる。日本からのトレッキングツアーが人気があるようだ。ようやく10時に出発。約30人乗りの小型飛行機で、もちろん座席は右側を確保。今日は良く晴れており離陸してすぐ右側に
ヒマラヤ連山がくっきりと見えてくる。なにせ8000m級の山々が続く、エベレストは逆方向で見ことはできないが感動的な景色だ。

アンナプルナの山群を見ながら飛行機はポカラ空港に無事着陸する。1時間足らずの短い飛行だが、バスで来ると7時間はかかる。

イエティ・エアラインズ ヒマラヤ連山

ポカラはカトマンズから西に200Km、標高800mにあり、湖とアンナプルナ・ヒマラヤの展望で知られる美しい町だ。山登りやトレッキングの基地となっており、カトマンズよりも暖かい。ホテルはお客が少ないようだ。

昼からポカラの町を散歩する。メインストリートの両側には、お土産屋やレストラン、ホテルなどが続き、少し先に行くとすぐにフェワ湖のほとりに出る。ボートに乗りながらのんびりとアンナプルナの景色を楽しむこともできる。

チベット人の女性が流暢な日本語で話しかけてくる。もちろんお土産の売込みだろうがしばらく話す。中国がチベットに侵入した時に多くの人たちが逃れてきてチベット人の村を作っているらしい。

ここで初めてネパールの床屋さんを経験する。バリカンは無いのか、はさみと櫛で上手にカットしてくれた。マッサージはとても丁寧で気持ちが良かった。料金は70Rs約100円でした。

6時から9時まで停電したが自家発電があり大丈夫。明日は早朝ヒマラヤの展望台サランコットに行く予定。明日天気になーれ。

ポカラ市内から見るアンナプルナ山群マチャプチャレ ネパールの床屋さん

・3月18日(日) サランコット展望台とポカラ観光

朝5時車で
サランコット展望台へ。昼ごろになるとヒマラヤは雲がかかることが多いので観光客は朝早く行く。運転手はモンゴル人の若者だ。展望台に着くとガイドの売込みが次々にやってくが特に必要はない。だんだん人が増えてきた。さすがにこの時間はまだ寒い。

大阪の大学教授を退職されたばかりの男性など数人の日本人も来ている。5時半ごろ太陽が頭を出しはじめ、
アンナプルナ山群がうっすらと赤みを帯びていく姿はとても素晴らしい景色だ。何でも昨日まではぐずついた天気だったようで「君達はハッピーだ」と言われる。

写真左側の一番奥に
アンナプルナT峰8091mがあり、一番高く見えスイスのマッターホルンに似た山はマチャプチャレ6993mだ。眼下には
チベット村がある。

朝日に輝くアンナプルナ山群

町へ帰るとネクタイをした制服姿の子供達が学校に行っている。今日は日曜日なのに?運転手によるとネパールの休日は土曜日なので今日は平日なのだ。大学生の授業は朝6時からと10時からの2部制で必要な人はその後仕事ができるようになっている。インドと違ってしっかり教育はなされているようだ。

ホテルで朝食をとり市内ツアーへ。旧市街の丘の上に建つ
ヒンドゥバシニ寺院では丁度結婚式を見ることができた。ポカラ博物館ではこの地域に住むタカリ族、グルン族などの民族衣装や生活様式を見ることができる。

昼からは最後の自由時間でバザールへ昨日買ったカシミアを交換にいく。日本よりはかなり安いのだがネパールでは本当に安いのだろうか。品質を見るのも難しい。

今日のホテルはかなりお客が多いようだ。明日はカトマンズへ帰る。

・3月19日(月) ポカラからカトマンズへそして
悪夢

ホテルで朝食をとる。昨日のお客はこれからトレッキングに行く団体だった。マイクロバスに沢山の荷物を積んで出発していった。世界中からトレッキング客が来ている。

9:30モンゴル人の運転で空港へ。空港では日本人の若い女性達と会う。何でもトレッキングに来たけども飛行機が飛ばず電動グライダーに乗りに来たそうだ。恐そう。

少し遅れて飛行機は離陸する。今回も左側の窓際をゲット。今日も天気は最高で素晴らしいパノラマを楽しむことができたのだが・・・・・後ろを見ると相方の顔色が良くないどうやら酔ったようだ。

タクシーでホテルへ。2人とも風邪をひいたのか咳が出て熱もある。2人そろって体調をくずすなんて今回が初めてだ。持参の薬を飲んで昼寝をするが熱が下がらない。

夕食はラーメンとチャーハン。明日のマウンテンフライトの予約をしてそのままベッドへ。明日行けるかな?夜も咳と熱で苦しめられる。

・3月20日(火) マウンテンフライトでエベレスト(チョモランマ)を見る

朝から2人は最悪の状態。5:30ホテルタクシーで空港へ。人気のマウンテンフライトで各社はほぼ満席のようだ。天候を見て出発するので約1時間待つ。飛行機はブッダエアラインで20人乗りのプロペラ機だ。全席指定で東に向かって飛ぶとすぐ左側にヒマラヤの山々が見え始める。しばらく行くとガイドさんからあれがエベレストだと案内がある。

お客は交代でコックピットへ案内され操縦士から目の前のエベレストを見せてもらう。機はエベレストに向かって左側に大きく旋回すると目の前に
世界最高峰のエベレストが迫る。2人とも体調が悪いのもしばし忘れて素晴らしい景色を楽しむ。約1時間のフライトでしたがエベレストを見ることができて本当に良かった。

マウンテンフライトのブッダエアライン 世界最高峰エベレスト

熱がひかないのでフロントに頼み薬局に連れて行ってもらい風邪薬と解熱剤を買う。インドの製品だった。薬を飲んで部屋で休む。少しは熱が下がったようだ。

夕食はホテルで自炊するがあまり食欲が無い。夜今度は私が熱が高くなった。明日は病院へ行こう。
インドで蚊に刺されたし、マラリアなど危険な病気にかかっていたら大変だ。それに海外旅行保険に入っているので医療費は出るはずだ。

・3月21日(水) 2人そろってカトマンズの
病院に日帰り入院

地球の歩き方で紹介されている
病院シービック・クリニックへ。院長はやさしそうなカナダ人。症状と今までの旅のルートなどを電子辞書の助けを借りて説明する。

血液検査をするため採血し、薬を飲んでツインの個室で休む。二人そろって入院とは・・・。明日は帰国できるだろうか?検査の結果マラリアにはかかっていないと言われ一安心する。肝炎など他の検査もしているようだ。昼食を軽くとりひたすら休む。午後日本人の通訳が出勤してきたので話も良く通じるようになる。

夕方熱も下がり大分楽になった。今夜はここに泊まらないかと言われるが帰国の準備が必要なので一旦ホテルへ帰り、明日の朝もう一度来ることに。支払いはカードで。最後の夕食を日本食で・・・と行ってみたが全然食欲が無かった。

・3月22日(木) カトマンズからバンコクへ。

少しは良くなったようだ。朝からリクシャーで病院へ。間違って旧病院の場所へ行ってしまう。ガイドブックの住所が変わっていなかった。簡単な問診と薬をもらいホテルへ。結局診察台は約5万円でした。

ホテルタクシーで空港へ。空港ではポカラ行きで一緒だった女性3人組と一緒になりお互いのその後を話すが向こうも1人が体調をくずして大変だったようだ。

日本人のツアーと一緒になり聞くところによるとマウンテンフライトは昨日今日とストのため欠航になったそうだ。体調の悪い中行っておいて良かった。

14:05発タイ航空TG320は定刻に離陸。バンコクには18:30到着。福岡行きの出発まで時間が長い。

・3月23日(金) バンコクから福岡へ

午前1:00タイ航空TG648で福岡へ。8:00福岡空港到着。空港の検疫所へ申告して状況を話す。車で佐世保へ帰り、真っ直ぐかかりつけの病院へ。私がまだ微熱があった。

先生によると東南アジアは空気が悪く日本にいないようなビールスが飛び回っているとのこと。全くその通りだと思う。特殊な抗生物質をもらって飲むと風邪の症状も熱も下がって元気になる。いやはや今回は大変でした。何とか無事に帰れて良かった。後日保険で治療費も無事おりました。