ロシア(サンクトペテルブルグ・モスクワ)二都物語の旅
(H19.11.20.〜11.26)
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クレムリンとレーニン廟 | セルギエフ・ポサードのウスペンスキー大聖堂 |
かつてのロシア帝国の首都サンクト・ペテルブルグそして現在の政治経済の中心地モスクワを旅してきました。 サンクト・ペテルブルグはピョートル大帝が約300年前バルト海に面したネヴァ川河口の湿原を埋め立てて築いた都で、ヨーロッパ文明を取り入れた皇帝や貴族達の豪華な宮殿が立ち並ぶロマノフ王朝の栄華を極めた美しい町です。今はエルミタージュ美術館となっている冬の宮殿やエカテリーナ宮殿などを見学しました。ロシア革命後はレーニングラードと呼ばれた時期もありました。 冷戦時代にはクレムリンに赤旗がひるがえり、赤の広場では軍事パレードが行われどちらかと言うとこわもてと言うイメージのモスクワ、ソ連崩壊後は資本主義が取り入れられオイルマネーなどによるお金持ちも増え好景気に沸いているそうだ。周辺には高層マンションが次々に建設されている。 観光のメインであるクレムリンの武器庫(宝物展示場)やロシア正教の寺院そして近郊の古都セルギエフ・ポサードのトロイツェ・セルギエフ大聖堂を観光しました。 天気はどんよりと雲って、やっと朝9時ごろに夜が明け夕方4時にはもう暗くなる。今回は一度も太陽は見れませんでした。 温度は0度近辺、雪が解け出して道はべちゃべちゃ、車はナンバーも読めないほど真っ黒に汚れている。 こう言う気候の中で詩人プーシキン、トルストイやドストエフスキーなどの小説家そしてチャイコフスキーなどの名音楽家を生んできた。 ロシアを旅するにはビザが必要だが、往復の航空券、滞在地とホテルそして国内の移動手段などを確定し料金を支払ったバウチャーがないと取得出来ない。またそのスケジュールどおりに行動しなければならない。という事で今回は個人ではなくJTBさんのツアーへ参加しました。 とてつもなく広いロシア、今回はロシア帝国の歴史的遺産などほんの一部を見てきましたが、ロシアの雰囲気だけでも感じる事が出来ました。 出発1週間前に相方が急用でキャンセルし、初めての1人旅となりましたが、添乗員のMさんと16名の参加者の皆さんのお陰で大変素晴らしい時間を持つ事ができ感謝しています。 |
・11月20日(火) 成田からモスクワ経由でサンクト・ペテルブルグへ
今回は東京中野にいる娘の家からの出発。超満員のJRと京成電鉄を乗り継ぎ成田空港第2ターミナルへ。JTB受付カウンターで航空券を貰いアエロフロートロシア航空(SU)でチェックインする。13:00発SU576便はほぼ予定どおり離陸。
隣は都内の大学4年生のS君1週間の予定でポーランドへ行くとのこと。初めてのヨーロッパ旅行でどうしてポーランドなの?と聞くと自分はピアノを弾くのでショパンの生まれた国を最初に行くと決めていたと・・・きっと思い出深い旅になることでしょう。旧都クラクフやナチのアウシュビッツ収容所は以前訪問したことがあるのでアドバイスが出来たと思う。結局S君とは帰りも同じ飛行機でした。アルコールがないのも寂しいけど静かで良いかも。
シベリア上空を通り約10時間の飛行でモスクワのシェレメチェヴォ国際空港へ到着する。少し雪が積もっているがお月さんが顔を出している。ここで初めて16名のツアーの方々と顔を合わせる。乗り継ぎでサンクト・ペテルブルグへ行くためには入国を済ませ車やタクシーでシェレメチェヴォ国内空港へ移動しなければならない。国内線乗り換え時間まで4時間未満の人専用のゲートで簡単な入国を済ませるとアエロフロート便を利用したお客はバスで送ってくれる。しかし天下のモスクワ国際空港無料のシャトルバスがあってもいいのでは?不便な空港だ。
日本との時差は6時間の遅れ。19:25発SU853便は約1時間でサンクト・ペテルブルグ空港へ到着。寒い。バスでホテルへ。ホテルは中心からやや離れた所にあるパークイン・ブルコフスカヤホテル。大きなホテルだ。20米$をルーブルに交換する。ベッドに入ったのはもう11時日本はもう朝の5時だ。
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出発を待つSU576便プーシキン号 | パークイン・ブルコフスカヤホテル |
・11月21日(水) サンクト・ペテルブルグ市内観光とエルミタージュ美術館見学
昨夜は眠たいのに時差のせいか何度も目を覚ました。朝食はバイキング方式で結構メニューも多くついつい食べ過ぎてしまう。日本人ビジネスマンの人が目立つが、どうやらトヨタの工場が進出し近くカムリの製造を開始するらしい。ホンダも進出するそうだ。
9時にホテルを出発やっと夜が明けてきた。大型バスでこの人数ゆっくりと座れるが、道路は恒常的に渋滞しているようだ。今日からのガイドさんは女性の方でアナスターシャさんとても日本語が上手だ。添乗員さんによるとこちらのガイドさんは優秀な人が多く他の国よりレベルは高いとのこと。
最初にアレクサンドル・ネフスキー大修道院へ。修道院入口へ向かう道路の両側に18〜19世紀に活躍した文化人の墓があり、作家ドストエフスキーや作曲家チャイコフスキーなどが眠っている。多くの人が訪れるそうだ。
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作家ドストエフスキーの墓 | 作曲家チャイコフスキーの墓 |
ロシアの聖人アレクサンドル・ネフスキー公を祀るためピョートル大帝により1710年に建てられた修道院。奥の黄色い建物がトロイツキー聖堂で中には歴代の公の遺体の一部が納められている。今日はミサが行われていた。
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アレクサンドル・ネフスキー大修道院 | トロイツキー聖堂とガイドさん |
次にイサク聖堂へ。バスはネヴァ川沿いに走るが川はすでに一面凍っている。ロシア帝国の大聖堂として19世紀はじめに建設された金色のドームを頂く世界でも最も大きな教会のひとつだ。ベストポイントから写真を撮る。
隣のデカブリスト広場には勇ましく馬にまたがったピョートル大帝像「青銅の騎士」があり、基礎には「エカテリーナ2世からピョートル大帝へ」と書かれている。
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イサク大聖堂 | ピョートル大帝像「青銅の騎士」 |
昼食後いよいよ今回のメーンのひとつエルミタージュ美術館へ。サンクト・ペテルブルグの中心となる宮殿広場にあり、中央には1812年のナポレオン戦争勝利を記念して造られた高さ47.5mのアレクサンドルの円柱が、その南側には広場を半円球に囲む旧参謀本部が建てられている。そして反対側ネヴァ川沿いには歴代の皇帝の住居であった冬の宮殿があり現在はエルミタージュ美術館となっている。豪華な宮殿の装飾や主にエカテリーナ2世がヨーロッパなど全世界から買い集めた多くの絵画や彫刻などが展示されている。
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アレクサンドルの円柱と旧参謀本部 | 冬の宮殿・エルミタージュ美術館 |
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