次に町の中心地ネヴァ川沿い、エルミタージュ美術館の対岸にある小さな島「うさぎ島」に建設されたペトロパヴロフスク要塞見学へ。ここが町発祥の地でありピョートル大帝が建設を始めた1703年5月27日はサンクト・ペテルブルグの誕生日でもある。ここでスウェーデン軍を迎え撃った。

バスは一面に凍ったネヴァ川を渡り要塞の中へ入るとひときわ高い聖堂が目につく。最初に
ペトロパヴロフスク聖堂へ。荘厳な雰囲気の聖堂の中にはピョートル大帝以後の歴代の皇帝が眠っている。最後の皇帝ニコライ2世も1998年にやっとここに埋葬された。

ペトロパヴロフスク要塞と聖堂 聖堂の内部

祭壇に向かって右側にピョートル大帝が、その斜め後ろにエカテリーナ2世が眠っている。教会入口右側にはニコライ2世が家族や召使達と葬られている。

ピョートル大帝のお墓と胸像 ニコライ2世のお墓

要塞の門を出てネヴァ川の河岸へ出てみる。寒い!一面の氷、夏にはクルーズ船でモスクワまで行けるのだが。対岸にエルミタージュ美術館が見えている。

凍ったネヴァ川・対岸にはエルミタージュが見える

昨日時間の都合で見ることが出来なかった血の上の教会へ。もうそろそろ暗くなってきた。1881年に皇帝アレクサンドル2世がこの場所で暗殺されその流れた血の上にこの教会が建設されている。純ロシア風の建築で細かい装飾が施されカラフルに造られている。外から写真撮影をする。

周囲を美術館や劇場に囲まれ中央に詩人プーシキンの銅像がある
芸術広場の前にあるお土産屋さんへ。自由時間を利用してメーンストリートのネフスキー大通りを歩いてみる。デパートなどの商店街が続き多くの人で賑わっている。

血の上の教会 ネフスキー大通り

夕食後7時から芸術広場横のミハエル劇場バレーの鑑賞。題名は「海賊」、嵐で難破し浜辺に打ち上げられた海賊コンラッドとそれを助けたギリシャ娘メドーラとの間に生まれる恋心。コンラッドはトルコ軍に捕らえられ奴隷商人に売られたメドーラ救出を心に誓う・・・・・一転二転の末ようやくトルコ総督のハーレムから彼女を救い出すと言うストーリー、休憩時間をはさんで全3幕3時間の公演でした。男性のダイナミックなそして女性の美しい踊りは素晴らしかった。初めてのバレー鑑賞、時差による睡魔さえなければもっと堪能できただろう。明日はいよいよモスクワへ移動する。

ミハエル劇場 バレー海賊