・10月10日(金) リマからナスカヘ
朝食の席は旅の情報の交換の場としてとても勉強になる。世界一周航空券で旅行されている方など・・・。フリアカの空港からご一緒したOさん親子は昨日日帰りでナスカへ行ってこられ今日の夜帰国されるそうだ。お疲れ様でした。
9:00発のバス、渋滞を考え早めにタクシーでオルメーニョバスセンターへ。ロイヤルクラスのバスは座席もゆったりしている。席は2階建ての最前列で展望も良い。このバスはボリビアの首都ラ・パス行き。ナスカはリマから444Kmで約7時間のバスの旅だ。
ナスカ地上絵の観光基地のひとつで最近大きな地震があったイカの街を過ぎると乾燥した砂漠地帯を走る。夕方4時ナスカのバスセンターに到着。早速客引きが寄って来る。泊まりたいホテルは決めていたが、ホテルはどこだと聞くので答えるとそのホテルの女性が来ていると紹介される。
一緒に車でオロ・ビエホホテルまで行く。するとどうやらこの女性も客引きでもっと安いホテルがあるがどうだと言い出すが当初の予定通りそこに行く。
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どこまでも続く乾燥地帯を走る | オロ・ビエホホテル |
明日のナスカ地上絵のフライトを予約するため旅行代理店を幾つか回ってみるが60US$とほとんど大差ない。55US$の代理店で明日のフライトを予約する。
・10月11日(土) ナスカ地上絵フライトとインカの墓ツアー
7:30にホテルでピックアップしてもらいナスカ地上絵フライトへ。飛行機は4人乗りのセスナ機でお客は3人だ。空港には丁度日本人ツアーが来ており順番にフライトを待っている。終わった人は皆興奮して帰ってくる。ついに順番が来た。昨日バスで一緒だった浜松の青年Nさんと一緒のフライト。さすがに緊張する。
いよいよ離陸。意外とスムーズで気持ちがよい。最初の地上絵はクジラ、パイロットは右へ大きく旋回しながら絵を指さして説明する。必死で探す。よく見えている。それから宇宙飛行士、イヌ、サル、コンドル、ハチドリ・・・と約30分の飛行で見ていく。飛行機からなので思ったより小さく感じたが全てはっきりと見ることができた。
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パイロット | ハチドリ |
無事に飛行機は着陸。大きく旋回して地上絵に集中し機体が元に戻る時に少し気分が悪くなるが何とか酔うことも無く見る事ができた。素晴らしい飛行でした。最後にパイロットと一緒に記念撮影をする。
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不等四辺形 | 最後に記念写真 |
午後ナスカの墓ツアーに参加する。ナスカの南約30Kmにあるナスカ時代の墓地跡へ。吹きさらしの大地に骨が散らばっている。毛の残った頭蓋骨やミイラも。土器や織物の副葬品を目当てに盗掘されたためである。観光用として墓地が整備されているが日本人から見ると少々気味が悪い。
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ナスカの墓 | ナスカ陶器の製造風景 |
・10月12日(日) ナスカからリマへ
13:30発のバスでリマへ。20:00にバスセンターへ到着、待ち受けていたタクシーに乗ってペンションへ。大移動で疲れました。
・10月13日(月)
手違いでブラジル行きの飛行機に乗り遅れられ、ペンションのカルロスさんの手配で無事変更できたと言っておられた大阪のKさんご夫妻とロビーでお会いする。無事にお帰りでしょうか。今度はぜひこちらもブラジルのイグアスの滝に行って見たいと思っています。
タクシーをひろって新市街のミラフローレス地区へ。ドアが外れそうなおんぼろタクシーだが人がよさそうなおじさんは運転は上手だ。
この地区は海岸沿いの高級住宅地の中に開けた繁華街で旧市街よりも治安がよい。中央広場でタクシーを降り、ラルコ通りを歩いて海岸に面したショッピングゾーンラルコ・マルへ。まだ午前中なので人手は少ない。
この時期リマはどんよりと曇った天気が続き結局一度も晴れた日は無かった。
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ショッピングゾーンのラルコ・マル | 太平洋の海岸を見下ろす |
海辺のレストランでペルーを代表する料理セビッチェを食べてみる。魚、エビ、イカ、タコなどの海産物とタマネギなどの野菜をレモン汁であえたもの。少し酢が強かったが美味しかった。
海岸沿いを歩いて恋人達の公園へ。花畑に囲まれた中央には抱き合ってキスをしている大胆なモニュメントがある。カップルが多くモニュメントを実践している人もいた。
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ペルー料理セビッチェ | 恋人達の公園 |
15:00に予約を入れている天野博物館へ。実業家であった故天野芳太郎さんがリマの文化特にチャンカイ文化に興味を持たれ長年にわたり研究し、収集された土器や織物が展示されている。
特に織物が好きだったとのことで、毛や木綿を使った織物や編み物、レース編みなどが数多く集められている。色鮮やかで保存状態がよい。日本人の女性が丁寧に説明してくれた。
なんでも明日が先生の命日で奥様は出身地の秋田で行事があるため帰っておられるそうだ。入館料は無料なので本やお土産を買う。
近くにあるリマ文明の遺跡ワカ・プクヤーナを外から見学。スーパーで買い物をしてタクシーで帰る。明日の夕食をペンションにお願いする。明日の深夜いよいよ帰国だ。
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天野芳太郎氏 | リマ文明のワカ・プクヤーナ遺跡 |
・10月14日(火) 最後のミラフローレスへ
今日はチェックアウト、荷物をまとめてペンションに預ける。近くにある日本大使館へ。かってフジモリ大統領時代に人質事件があったところ。周囲は高い壁と鉄条網に囲まれて厳重に警備されていた。
ペルーの日本人会館へ行くと明治30年代から始まった日本人のペルーへの移民の歴史が分り易く展示されていた。
午後最後にミラフローレスへ行って見ることに。スペイン語の勉強で長期滞在中のTさんにミニバスコンビの乗り方を教えてもらい挑戦する。
交差点付近が乗り場になっており次々にバスは来るがほとんど満員でなかなか乗れない。行き先のメモを書いてもらっていたのでそれを見せてやっと乗る。なんとか1ソルで町まで行くことが出来た。
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乗り合いミニバスコンビ |
民芸品市場やショップ街でもう少しお土産を買う。夕食はペペさんのお母さんの手料理をいただく。22:00ペンションにお別れし、運転手さんに空港まで送ってもらう。チェックインもスムーズに終了。
・10月15日(水) リマからロサンゼルス経由で帰国
1:05発ラン航空LA600便は予定通り出発する。順調に飛行して7:40ロサンゼルスに到着。入国をし荷物を受け取りユナイテッド航空でチェックイン。12:47発ユナイテッド航空UA891便は予定通り出発。
・10月16日(木)
16:10今回は揺れることもなく無事成田空港に到着。この後東京で数日滞在し20日佐世保へ帰りました。今回の旅行は移動距離も長く、おまけに標高の高いところが多かったので日程はゆっくりでしたが少々疲れました。でも待望のマチュピチュへ行くことが出来て満足でした。
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