・5月27日(木) バーリからナポリへ 

8:00にホテルをチェックアウト。
ナポリ行きのバス停へ。中央駅の地下道を通り駅裏へ出たところが停留所らしいが表示もない。出発時間の9:00になってもバスは来ないので不安になる。結局出発したのは15分遅れの9:15で席は真っ赤な2階建てバスの2階席だ。

バーリ中央駅 ナポリ行きのバス(ナポリ駅前)

イタリア半島を横切る形でナポリへ。ぶどうや小麦などの広大な畑が続いている。町は丘の上に造られている。ポンペイを大噴火で埋めたヴェスーヴィオ火山が左手に見てくるともうすぐナポリだ。

ブドウ畑 ヴェスーヴィオ火山

約3時間でナポリ駅前に到着。駅前のガリバルディ広場は何かの工事中で雑然として方向も分りづらい。地図を見ながら今日からの宿ホテル・カサノヴァへ。石を敷き詰めた歩道はでこぼこでバッグを引いてはとても歩きづらい。

歩道の両側には黒人達が路店を出しカバンやサングラスなど色んなものを売っている。ゴミも散乱し町はあまり綺麗ではないし心なしか危険な感じ?

ホテルへチェックインし明日のカプリ島行きの船が出る港へ行ってみることに。駅前は沢山のバスが走っており、港へ行くトラムやバスの乗り場が分らずしばらく呆然とする。どうやらトラムは走っていない?ようだ。たまたま来たガイドブックにあったR2と言う循環バス乗ってみると前回のツアーで見た懐かしい町並みが見えてくる。港もすぐ近くでした。

明日の乗船場所と時間を確認して旧市街へ。港から見ると丘の上に13世紀後半カルロ1世によって建設された
ヌオーヴォ城が。中央入口にはアルフォンソの凱旋門がある。

ヌオーヴォ城 凱旋門の彫刻

次に王宮へ。プレビシート広場に面して建っており正面にはナポリの王達の立像が並んでいる。

王宮 王の立像

プレビシート広場から海岸へ下りていくとそこはナポリ民謡で有名なサンタ・ルチア地区。ここから見るヴェスーヴィオ火山とナポリ湾を見るパノラマは有名ですが素晴らしかったです。

プレビシート広場 サンタ・ルチアからのパノラマ

賑わうトレド通りを歩きウンベルト1世のガッレリアを見る。高さ58mの天井がガラス張りのアーケード、ミラノでも見ましたがすごい建築物です。

トレド通り ウンベルト1世のガッレリア

再びR2のバスでガルバルディ広場へ戻りホテルへ帰る。明日はカプリ島へ行く。

・5月28日(金) カプリ島の青の洞窟へ

バスで港へ。8:10の高速船に乗る。日本人のツアーも乗っている。船は結構揺れて相方の様子がおかしい。どうも少し酔ったようだ。45分で
カプリ島へ到着。港では青の洞窟ツアーの募集があっている。

高速船 青の洞窟ツアー募集中

「1人で行ってきて」と・・・これ以上船には乗りたくない雰囲気。ここで1人で行っては後に悔いを残すのは間違いないのでしばらく待つ。

少し元気を取り戻したので行くことに。料金1人11ユーロを払い船に乗ると日本人ツアーと一緒に、お陰で日本語のガイドが聞けた。なんと隣町西有田町のグループでした。

後ろに洞窟侵入用の小型ボートを何隻か引いて崖沿いに洞窟の入口へ。崖の上には有名人の別荘が建っている。洞窟に到着、朝早いので待ち時間はない様だ。小さなボートに4人ずつ乗り換えるのが揺れて大変でした。

小型ボートを引いて 小さな洞窟の入口

お客は仰向けになり船頭さんの見事な船さばきで小さな穴から洞窟に侵入。暗闇にブルーが浮き上がる。幻想的なブルー感動的な瞬間でした。午前中がより美しいそうです。

洞窟の中 幻想的な青です

船頭さんは大きな声で帰れソレントへを歌ってサービスしてくれる。こちらはビデオを撮りながら必死にカメラのシャッターを押し続けました。あっという間の数分間でしたが素晴らしい体験でした。

船に集まった皆さん思わず拍手、波があって心配しましたが中に入ることが出来て本当に良かったです。

船頭さん 思わず拍手が

青の洞窟は古代ローマ時代にすでに発見されていたそうで、海面下の開口部から透き通った水を通して太陽光が入りこのような不思議なブルーをつくり出しているのです。

ケーブルカーで丘の上に登ると港が一望できます。ウンベルト1世広場近くをしばらく歩く。海が荒れる前にナポリへの帰途につきました。

ケーブルカーの頂上から港を ウンベルト1世広場

港から歩いてサンタ・ルチア海岸へ。若者達が水遊びを楽しんでいる。サンタ・ルチア通りのレストランでパスタの昼食美味しかったです。

海岸沿いを走るバスで風景を楽し見ましたが2度も検札に会いました。バスに乗ると検札機で切符に刻印する必要があり、これを怠っているのが見つかると高い罰金を取られます。

レストランで昼食 海岸風景

明日のアマルフィ行きの私鉄の乗り場などを確認してホテルへ。パソコンの無線ランが働きません。ブログは携帯で更新しました。

・5月29日(土) アマルフィへ

7:11の私鉄
ヴェスーヴィオ周遊鉄道で帰れソレントへの民謡で有名な町ソレントへ。土曜日でも学校はあるようでハイスクールと思われる学生達で混んでいる。トランプをしたり話したりで日本のように寸暇を惜しんで勉強している子はほとんどいない。でも携帯電話をしている子も1人も見かけませんでした。

列車の車体や駅舎にはびっしりと落書きがしてある。結局学生達は終点のソレントまで一緒でした。列車を下りてタバコをのむ学生もいる。イタリアでは女性の喫煙者が目立ちました。

ここでアマルフィ行きのバスに乗り換えるがもうすでに海側の席は空が無い。バスが峠を越え海が見えてくる。ここからアマルフィを経てサレルノまでの
アマルフィ海岸は世界でも最も美しい海岸線のひとつと言われている。

バスは入り組んだ入り江の絶壁の上をカーブしながら進む。はるか下に青く澄んだ海が見えている。素晴らしい景色が続くが、結構飛ばすので恐い。海側に席が取れていればもっと良い写真が撮れたのですが。崖に張り付くような町をいくつか過ぎアマルフィに到着する。

アマルフィ海岸 アマルフィ海岸

アマルフィ海岸の観光の中心地アマルフィはかってヴェネツィアの様に海洋貿易で栄えた町です。平地に恵まれず岩山の斜面にへばりつくように広がった町は世界遺産に登録されて、今リゾート地として多くの観光客を集めています。門をくぐって街の中へ。小さな広場がありドゥーモが見えてきました。

海岸前広場から町へ 美しいドゥーモ

繁栄したころの宝物などが展示してあるドゥーモを見学する。

宝物が展示 ドゥーモの内部

なんと今日はお祭りがあっているようで、伝統的な服装をした男女や古式の銃を持った兵士達が町を行進している。この後海岸で銃の一斉射撃がありましたが迫力がありました。

パレード風景 兵隊さんのパレード

狭い町並みにはお土産屋や商店が続きお客さんや観光客で賑わっている。狭い路地は山の上まで伸びている。

多くの観光客が 狭い路地が

ビーチではもう水着姿の人が泳いでいました。今年封切られた織田裕二主演のイタリアを舞台にした映画「アマルフィ」で見た懐かしい光景でした。

海岸から町を見る ビーチ風景

帰りはバスではなくサレルノまで船で行くことに。バスでは1時間以上かかるのを約30分で到着する。

船上から町を 海岸風景

サレルノからはイタリア鉄道で僅か20分でナポリへ到着。明日の7:50発ローマ行きユーロスターの指定券を購入しホテルへ。いよいよ明日は最終目的地ローマへ行きます。