・3月21日(月) イグアスからブエノスアイレス経由でウシュアイアへ移動は大トラブル
ホテルから予約していたタクシーでプエルト・イグアス空港へ。アルゼンチン国内はアルゼンチン航空を利用します。10:20ほぼ予定通り出発しブエノスアイレス国内線空港を目指します。約二時間でブエノスアイレスの町が・・・大きなサッカー競技場を見ながら無事に着陸しました。
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ブエノスアイレスの町 | 大きなサッカー競技場 |
14:20発のウ世界最南端の町ウシュアイア行きの飛行機を待ちます。出発の時刻になってもなかなか搭乗案内がありません。表示板にも遅れと表示される便が目立ってきました。良く見ると飛行機はほとんど離陸していません。案内に聞いても遅れているのでここで待てとばかり。
とうとうキャンセルになる便が続出して空港は麻痺状態に。預けた荷物をとって再予約をするようにとの案内ですが・・・。
いくつかあるターンテーブルに荷物が次々に溢れ出てきますが、一体荷物はどこにあるの?やっとのことで荷物を探し当て再予約の列に並びますがもうすごい列が出来ています。皆がパニック状態です。
列は少しずつしか進みません。16:00に並んで順番が来たのは22:00、おまけに明日の便に乗れないどころか25日しか空いていないと言う。結局ウシュアイアに行くのは諦める事に。疲れ果てました。窓口も大変だろうがこちらも大変だ。
とうとうその日は空港でごろ寝しました。スケジュールの大幅見直しが必要で、そうなると予約しているホテルの変更も大変です。一体原因は何だったのでしょう。
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アルゼンチン航空 | パニック状態の空港 |
・3月22日(火) スケジュール大幅変更
朝5時念のためもう一度アルゼンチン航空の窓口へ行って見ました。最初の男性はそっけない対応でしたがもう一度他の女性に最初のスケジュール表を見せながら聞いてみました。
するとルートを逆方向にすると明日23日に出発でき予定のコースをまわることが出来ると言う事に。23日にここではなく国際空港からカラファテに行き、パタゴニアを観光して最後にウシュアイアに行くスケジュールで航空券を変更してもらいました。がっかりしたり喜んだり・・・。
今夜はブエノスアイレスに宿は無いため地球の歩き方にあるユースホステルへタクシーで行って見ました。相部屋ですが宿泊OKで一安心。今度はインターネットでホテルの予約変更ですが既にキャンセル不可の所もあり大変でした。こんな事があってもお客は我慢するだけです。
・3月23日(水) ブエノスアイレスからパタゴニア観光のゲートシティ・カラファテへ
朝から予約していたタクシーでブエノスアイレス国際空港へ。9:00発のカラファテ行きはすでに11:20に遅れているではないか。これでもう三度目、南米の飛行機はどうなっているの?
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パタゴニアのマップ | 日本に似ているアルゼンチン空港内のの郵便ポスト |
11:20発は今度は機体を変更してやっと12:00に出発。飛行機はアルゼンチンの東海岸沿いに南下する。
青く美しい湖が幾つか見え遠くに雪をかぶったアンデスの山々が見え始める。家も無く荒涼とした土地が続いている。これがパタゴニアか。そんな中にあるカラファテ空港に15:00やっと到着しました。
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カラファテ空港着陸前 | カラファテの町 |
タクシーで予約していたホテルへ。当初の予定よりは1日早いチェックインでした。近くの旅行代理店で明日のプリト・モレノ氷河の一日ツワーを予約する。
部屋にはキッチンが付いていたためその日の夕食は有名なアルゼンチン牛のステーキでした。柔らかくてとても美味しかったです。Skypeで日本と連絡を取る。
・3月24日(木) ロス・グラシアレス国立公園ペリト・モレノ氷河ツアー
パタゴニアはほぼ南緯40度以南の地域をいい、南北に連なるアンデス山脈でチリ側とアルゼンチン側に別れている。
アルゼンチン側は広大な平原と乾燥した不毛の大地でチリ側は山と湖の変化に富んだ地形です。どちらも年間を通して強い風が吹いています。
今日は世界遺産にも登録されているロス・グラシアレス国立公園の中でも最も有名なペリト・モレノ氷河の観光です。8:00にホテルでピックアップ、大型バスも最後には満員となり荒涼とした原野や湖を見ながら走る。
牧場があり羊や牛が放牧されている。イーグルも。途中公園のゲートがあり担当者がバスに乗ってきて入園料1人100ペソ$を徴収する。
最初にクルーズ船から氷河を見る事に。船が巨大な氷河に近づいていく。青色のとても綺麗な氷の岸壁で幅約5Km高さ60m高い所で80〜100mあるそうだ。
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クルーズ船で氷河に接近 | 高い所では80mから100m |
1日に2m進んでおり夏の間は氷が崩れ落ちる迫力あるシーンを見る事ができる。時より雷のようなすごい音がするが目の前ではなかなか見ることが出来ない。
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巨大な氷河 | この写真スポットなかなか空きませんでした |
約1時間のクルーズの後は陸上の展望所からの観光、展望所にはトレイルが幾つも張り巡らされて氷河の近くまで降りていくことが出来る。
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ペリト・モレノ氷河全長25Km | 崩れそうな氷河 |
良く見ていると割れ目が大きくなって崩れそうな所は少し分かるのでじっくり待つ。突然目の前で轟音と共に数万年前の氷が崩れ落ち水しぶきが舞い上がるその瞬間を見ることが出来た。すごい!!
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崩れた瞬間! | トレイルにて |
約2時間半の氷河見学を終え14:30帰途につく。明日はチリの町プエルト・ナタレスへ行くのでバスセンターへ行くが、生憎朝のバスは満員で夕方の便しか空いていない。これだと到着が遅くなり翌日のパイネ国立公園のツアーの予約が出来ない。
昨日のツアー代理店で聞いていたパイネ国立公園を観光しながらプエルト・ナタレス行くコースに参加することにして予約する。結果的にはこれがベターでした。
27日にカラファテに戻るバスが空いているか心配なので予約をプエルト・ナタレスのホテルにお願いする。
・3月25日(金) チリのパイネ国立公園を観光しプエルト・ナタレスへ
今日はツアーバスでチリにあるトーレス・デル・パイネ国立公園を観光しながらプエルト・ナタレスの町へ行きます。大きな荷物はホテルへ預けて、まだ暗い5:30にホテルでピックアップお客は15名です。
どこまでも続く広大な草原で木は全くありません。そこには柵が作られ羊や牛が放牧されています。チリの入国事務所では荷物検査があり果物は没収されてしまう。お昼の弁当なのに。
公園への入園料を支払うためドライブインでアメリカドルからチリ・ペソに両替するが急に通貨の桁が増えて面食らう。
ここでマイクロバスに乗り換えてパイネ国立公園を目指す。公園は氷河によって削られた標高3000m級の険しい山々や氷河湖、川、滝などがあり景色が美しく、その中に色んな動植物が生息している。トレッキングコースも整備され夏には世界各地から多くの観光客が訪れます。
前方に雲に隠れた山々を見ながら進んでいくと緑色をした美しいアマルガ湖が見えてくる。チリフラミンゴを数匹ですが見る事が出来ました。また周辺にはかなりの数のグアナコがいました。
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アマルガ湖 | グアナコ |
ゲートで入園料15000ペソを支払い公園へ。道は坂を登って行き右側に雪をかぶった険しい山々が見えてきました。「パイネの角」と言われるクエルノス・デル・パイネ山が目の前にひときわ目立ってそびえています。ここで記念写真。
青々とした氷河湖が広がりとても美しい光景です。
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峠から見るトーレスの山々 | パイネの角 |
そこから道は下りて行き湖のほとりへ。ここでしばらくの間トレッキングです。パイネの山々に向かって歩いて行くとサルト・グランデの滝が小さいながら轟音を響かせて流れ落ちています。サボテンのような植物の中を進むと氷河も見えてきました。
風が強く寒い中約80分のトレッキングでしたが自然の厳しさをほんの少しですが感じることが出来ました。
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サルト・グランデの滝 | トレッキングルート |
その後湖の周辺のビューポイントを見ながらゲートへ。ここで山小屋などに泊まりながらトレッキングをしてきた人たちを拾って国境まで戻ります。ほとんどの人がカラファテに帰りますが我々とガイドさんだけは別の車でプエルト・ナタレスへ行きます。
ひげを蓄えたこわもてのガイドさんは子持ちながら大学生だそうでまだ若いんです。チリ地震の時はここプエルト・ナタレスでも多くの方が津波の犠牲になったと聞きあらためて恐くなりました。
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時おり雨が | 恐そうなガイドさんと |
20:00まだ明るい中ホテルに到着。ご主人が帰りのバスを予約してくれており、早速チケットを買いに行く。チリのお金はないのでアメリカドルで支払いました。
・3月26日(土) ミロドンの洞窟観光
プエルト・ナタレスは人口約2万人の小さな町ですが夏になるとパイネ国立公園のゲートシティとして賑わいます。町の中心にはパロキアル教会がありそこからお店が広がっています。
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パロキアル教会 | プエルト・ナタレス港 |
旅行代理店でお昼からのミロドンの洞窟観光ツアーの予約をする。ツアーといってもタクシーで往復するだけでしたが・・・。
ミロドンとは約1万年前に絶滅したといわれる巨大な動物でこの洞窟で骨が発見されたのです。タクシーで近郊にある洞窟へ。今でもミロドンが住んでいそうな場所です。ビジターセンターには発見された骨のレプリカが展示してありました。
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発見されたミロドンの骨のレプリカ | 巨大な洞窟 |
洞窟はとても広く雨風をしのぐには絶好の場所です。通路に沿って歩いていくと推定で3mもあったといわれるミロドンの復元像もありました。
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広い洞窟内 | ミロドンの復元像 |
・3月27日(日) プエルト・ナタレスからカラファテへ
朝5:00起床6:00に朝食に行くと多くのツアー客と一緒になる。6:30ホテルにお別れしてバス停へ。7:00バスは満員の乗客を乗せて予定通りカラファテに向かって出発する。南米のバスは乗り心地は良いですね。
約1時間で国境へ。チリ側はパスポートを見せるだけで簡単に出国、アルゼンチンの入国へ。ここではバス2台の乗客を1人で対応しているため待たせること・・・。とうとう1時間もかかってしまう。他にも人は遊んでいるのに?
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カラファテ行きバス | 平原が続く |
13:00カラファテのバスセンターへ到着。ホテルへチェックイン。銀行のATMでお金を下ろそうとするもお金が出てこない。世界一周旅行中の日本人3人の方と一緒になるが、どうやら日曜日で現金がなくなっているようだ。他のATMへ一緒に行くとスムーズに下ろすことができた。
スーパーで夕食の買い物をしホテルへ帰る。今日の部屋はキッチンが付いていないし、トラベルクッカーがまた故障で動かないためご飯が炊けずとても不便だ。前回の旅で故障し新品に交換したばかりなのに・・・。
夜中パタゴニアの強い風が吹いていました。
・3月28日(月) カラファテからウシュアイアへ
今日は夜の飛行機でいよいよウシュアイアへ移動する。お土産を買おうと町を散策。町のメーンストリートのベルタドール通りに沿ってレストランやお土産屋さん、銀行、スーパーなどが並んでいる。
南米ではマテ茶を飲む人が多く、店にはその独特の形をした容器が沢山売られている。お土産に一つ買う。
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カラファテのメーンストリート | マテ茶を飲む容器 |
夕方まではホテルの部屋でゆっくり休む。17:00チェックアウトし予約していたトランスバスで空港へ。20:20発が22;10にまた遅れている。この飛行機はブエノスアイレス発でウシュアイアへ行きその足でブエノスアイレスにもどる便です。
ブエノスアイレスから来るのが遅れている。ブエノスアイレスに行くお客さんもかなりいるようだ。2時間遅れてカラファテを出発ウシュアイアの空港に23:30到着。
この後通常は22:15発のブエノスアイレス行きは随分送れて出発となりそうだ。実は30日にこの飛行機でブエノスアイレスへ帰る予定なのだ。タクシーでホテルへ。
30日の深夜便でブエノスへ行っても到着は朝近くになりそうなのでその日のホテルは一泊キャンセルする。
・3月29日(火) ビーグル水道クルーズと世界の果て号列車乗車
ウシュアイアは世界最南端の町で日本とは丁度地球の反対側にある。南極からわずか1000Km足らずで、もう少し時期が早ければここから南極クルーズツアーが幾つも出ている。相当費用はかかるようですが・・・。
1520年マゼランがここにやってきた時には先住民が住んでいました。マゼラン海峡とビーグル水道、大西洋に囲まれたフェゴ島のビーグル水道沿いに町はあります。本当に世界の果てという感じですね。
今日はビーグル水道クルーズツアーに参加します。タクシーで港へ。港へはクルーズを行う会社の事務所が幾つも並んでおり、船の大きさも各種あるようです。
ホテルや地球の歩き方が勧めていた大きな船のカタマラン社のチケットを購入。9:00にコントロールで税金を払って乗船しましたが、団体客が結構乗ってきました。9:30にクルーズスタートです。空はどんより曇っています。
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クルーズ船 | ビーグル水道 |
クルーズではロス・ロボス(アシカの意味)島とロス・パハロス(鳥類の意味)島をまわりますがどちらが最初だったのか?
最初の島には沢山のペンギンが・・・実は近づいてよく見ると鳥・ウミウなんです。アシカが何匹も戯れています。壮観でした。
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ウミウとアシカの群れ | アシカ |
名前は分かりませんがある島にも上陸してしばらく散策しました。次に行った島でもすごい数のウミウとアシカを見る事が出来ました。
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島に上陸 | ウミウ |
ビーグル水道は浅瀬が多く遭難した船も多かったそうで錆びた錨もありました。幾つかある灯台の中で赤と白模様のエクレルール灯台は映画ブエノスアイレスにも出てきたそうで、太陽光で発電しています。
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エクレルール灯台 | 船から見るウシュアイアに町 |
クルーズの後は世界の果て博物館を見学。フェゴ島にいた先住民の生活模様やパタゴニアに生息する鳥類などの剥製が展示してあります。
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難破船船首の飾り | 先住民 |
観光案内所で聞くと世界の果て号の15:00発があるそうなので明日の予定を今日行くことにして近くのバス乗り場へ。バスといっても小さなライトバンでお客を探しています。ここで日本人の女性二人と一緒になる。
世界の果て号とは世界最南端を走る蒸気機関車に引かれた観光ミニ列車です。ウシュアイアにあった監獄の囚人達が厳しい環境の中で敷設した鉄道を走るのです。
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世界の果て号の駅舎 | 囚人達が建設作業 |
当時伐採された木材や石材などを運んでいました。切り倒された樹木の跡が残る荒涼とした草原を走っていきます。途中マカレナの滝駅で休憩停車し約1時間かけて終着駅へ。折り返し同じ列車で出発点へ。帰りは途中にあるホテルで下ろしてもらいました。
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世界の果て号 | こんな所を走ります |
・3月30日(水) ウシュアイアからブエノスアイレスへ
今日は夜22:20の飛行機でブエノスアイレスへ移動します。10:00にチェックアウトし荷物を預けてウシュアイアの町へ。生憎雨が降っており、山々も雲に隠れている。
監獄博物館へ。20世紀はじめに建設され多いときには600人を越える犯罪者や政治犯が収容されていたそうです。2階建ての監房の一つ一つが展示室になっているユニークな博物館で、中には思想犯でしょう大学の教授や芸術家も・・・。
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監獄の中 | 当時の監獄 |
お土産屋さんなどを見てまわりますが13:00になると店は一斉に閉まりました。14:00頃までお昼休みなんだそうです。お土産屋では日系の親子の方とお会いする。カフェでしばらく休憩し歩いてホテルまで帰りました。
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ウシュアイアの町 | 歩いて帰りました |
17:00にホテルからタクシーで空港へ。チェックインでなんと18:50発に乗れますとの事。3時間も早く到着できます。悪いことばかりではありませんでした。
飛行機は予定通り離陸ビーグル水道そして白い雪をかぶったウシュアイアの山々がよく見えていました。
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ウシュアイア空港 | ウシュアイアの山々 |
22:30ブエノスアイレス国際空港へ無事に到着しタクシーでホテルへ。今日はキャンセルしていましたが空いていたので泊まることができました。
波乱万丈のパタゴニアの旅でしたが予定していた場所は全て見る事が出来、色々トラブルはありましたが本当にすごい所へ来たのだとあらためて感動しました。
いよいよ明日から南米旅行最後のブエノスアイレス観光です。
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