・5月22日 ベルリンからチェコのプラハへ
早起きしてバスでベルリン駅へ。売店でパンと缶ビールを買って7:30発ハンガリー・ブタペスト行きに乗車する。1等車は少しクラシックで、いかにも東ヨーロッパの車両という感じであるが座席はゆったりとしていた。
晴れているが今日は寒く温度があまり上がらない。ドレスデンを過ぎて国境の駅でドイツの乗務員からチェコの乗務員に交代、警察官風な女性がパスポートを見に来る。
ここから列車は川沿いの峡谷を走る。川幅もだんだん広くなってくると観光船や貨物船が走っているのが見えてくる。平地も多くなり田園風景が開けてきた。植えてあるのは小麦のようだ。
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ドイツとチェコの国境の駅 | 観光船も走っている |
約5時間で定刻どおりプラハの駅に到着する。地下鉄で今日の宿ホテルピヴォヴァールへ向う。オランダ、ドイツとも地下鉄のホームに入り列車に乗る時も検札はない。入り口にある検札機で切符に刻印を入れ自己責任で乗車するのだ。
車掌が来た時にこれをしていないと多額の罰金を取られる。来ない事も結構あるが。本で知っていたが、ここプラハの検札はすごく厳しいそうだ。私服の警察官がバッジを見せて取り締まっている。旅行者らしい若い人が何人かつかまって罰金の切符を切られていた。
ホテルは昔のビール醸造所を改造して作られており部屋も新しく1人24ユーロと非常に安い。主人は若くまた日本語がうまいのには驚いた。東京に友人がおり近くまた行くと言っていた。
荷物を置いて再度地下鉄でプラハ駅へ。国立博物館前に伸びるヴァーツラフ広場を歩いて中世の町並みをそのまま残す旧市街の中心地旧市街広場へ。
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国立博物館とヴァーツラフ広場 | 旧市街広場 |
からくり人形と天文時計で有名な旧市庁舎やティーン教会など各時代の建築様式の建物で囲まれており、広場には宗教改革の先駆者ヤン・スフの像が建っている。また広場は各国からの観光客であふれている。
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旧市庁舎の天文時計 | ティーン教会 |
石畳の細い路地カレル通りを歩いて、プラハ最古の美しい石橋カレル橋へ。突然景色が開けた。14世紀後半からゴシック様式で建造され、両側の欄干には30体の成人像が彫刻されている。
そしてその向かいの小高い丘にはプラハ城の美しい姿が、なんと素晴らしい光景だろうか。橋の上では楽器を奏でる人、似顔絵書き、土産売りなどが並び多くの人で賑わっている。
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カレル橋 | 橋から見るプラハ城 |
橋の近くの中華料理店で夕食をとるがここは東欧圏でありオランダ、ドイツに比べ物価が非常に安い。
トラムで帰ろうと駅に向う途中怪しげな男が何人かチェンジ、チェンジと声をかけてくる。外務省の危険情報で両替の取締りと証して偽警官が横行し、お金やパスポートを取られる事件が続発していると知っていたので相手にしなかった。ホテルに戻ると学生と思われる若者達が泊っており賑やかだった。
・5月23日 プラハ城へ
地下鉄を乗り継ぎプラハ城へ。小高い丘の上にあるため階段を登って行くと、城壁の入り口に衛兵が銃を持ち身動きもせずに立っている。一緒に記念写真を撮らせてもらう。門をくぐるとすぐ聖ヴィート大聖堂の巨大な姿が見えてきた。
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聖ビート大聖堂 | 大聖堂の塔からの景色は素晴らしい |
チケットを購入して大聖堂の中へ、96mの塔の284段の階段を息をきらしながら登るとカレル橋から旧市街などプラハの町の眺めは素晴らしかった。
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塔からカレル橋方面を見る | 大聖堂内部 |
その後旧王宮を見学し、黄金の小道と呼ばれ、色とりどりの小さな家が並んだおとぎ話の世界のような通りへ。今はお土産屋が並びその一角に作家フランツ・カフカの仕事場後がある。
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旧王宮 | 黄金の小道 |
12時の衛兵の交代式を見て、カレル橋の方向へ歩いて降りる。途中の小さなレストランに寄り、ビールとコーヒーで休憩する。
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衛兵の交替式 | プラハのビールは美味しい |
再びカレル橋を渡る。お土産を買うため路上マーケットへ行き、子供のおもちゃと人形更にトマトなどの食料を購入する。
旧市街広場へ再び行き、ベンチで休憩しているとフランスからツアーで来たと言うおばさんがヤポン?と話しかけてきた。5カ国語の会話マニュアルを取り出してコミュニケーションを図る。
プラハではあちこちでクラシックコンサートやマリオネットを使った人形劇が開催されている。特に人形劇は伝統があり、今回はオペラ、ドンジョバンニを鑑賞する。人形の動きが素晴らしかった。
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路上マーケット | 人形劇ドンジョバンニを見る |
夕食のレストランではベルリン行きの新幹線とベルリン市内観光バスで会ったアメリカ人の夫婦とまた会ってしまう。
いよいよ明日はプラハともお別れなので最後にもう一度カレル橋からの景色を目に焼き付けてホテルへ帰る。
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