・12月2日  市内観光

前半は2人だけで市内観光をする。ここは中心に大聖堂があり市内を小さいが澄んだエイボン川が流れている緑の多い静かな町である。まずエイボン川でイタリヤのベニスみたいに舟遊び(パンチング)をすることに。英国風のスタイルのかっこいい男性が歌など歌いながら、時々日本語をまじえ清流の中を約20分間案内してくれた。

エイボン川パンティング モナ・ヴェイル

川のほとりには20世紀はじめアムンゼンと南極点初到達を競い、僅かの差で遅れをとったうえ帰りに遭難した悲劇の探検家キャプテン・スコットの記念像や公園にはイギリスヴィクトリア女王の像も立っている。次に日比谷公園の16倍の広さを持つハグレーパークへ。年間を通して植物や花が楽しめる植物園を散策する。特にバラ園が見事でした。個人の住宅でもガーデニングが盛んでコンテストも開催されており、優勝者宅を見学するツアーもあるそうだ。

南半球屈指という博物館では雪上車や当時の南極探検隊の装備などを見学する。午後Aさん達と大聖堂広場で合流して、19世紀末のヴィクトリア様式の個人邸宅
モナ・ヴェイルの見学へ。エイボン川の清流と庭園にはバラなどの花が咲き乱れて見事でした。夕食は皆で中華を楽しむ。

・12月3日  アカロアのイルカクルージング

晴れ、朝からAさんの迎えを受け、南東40kmにあるリゾート地アカロアへ。ここはフランス系移民によって開拓された港町だ。湾の入り口まで往復するクルーズでは世界で一番小さいイルカが船の周りを泳ぎ回りかわいかった。お昼はイギリス名物フィッシュ&チップス。結構美味しい。

今日の宿はスコットが出発するなど南極探検の起点として知られている近郊の町リトルトン・ハーバーにあるドックサイトB&B。港が見える小高い所にある一個建ての家で台所とバス、トイレがついたきれいな部屋だった。事前にAさんが出向き予約をしてもらっていた。2階の家主さんはまだ不在のようで犬だけが走り回っている。

食事前に近くにあるカヴェンディッシュ山展望台へ。ゴンドラに乗り標高500mの山頂へ。ところが頂上は生憎の霧で視界はゼロ。おまけに寒い。クライストチャーチなどの眺めも見ることができず早々に降りることにする。スーパーで夕食の材料を買いB&Bへ帰る。

・12月4日  カイコーラのホエール・ウォッチングへ

今日はクライストチャーチから北東約190kmにあるカイコウラホエール・ウォッチングに行く日帰りツアーに娘さんと3人で参加する。バスは大聖堂の前を出発。今日はたぶん波は荒いだろうし、自慢ではないが船には自信がないので、到着間際にトラベルミンを飲む。

小型の高速艇で鯨を求めて沖合いへ。お互いの船で鯨のいる場所を連絡しあっているようだがなかなか見つからない。風が強く波は荒い。止まると良く揺れる、船酔いの人も出てきたようだが、我々は薬が効いている。

突然何隻かの船が同じ方向に走り出した。どうやら見つけたらしい。しばらく行くと鯨を発見、
マッコウ鯨だそうで塩を吹きながらゆうゆうと泳いでいる。しばらくして突然背を丸め飛行機の尾翼みたいな大きな尾びれを見せて静かに潜水していった。初めて見る光景は感動的でした。結局見たのは2頭でしたが海が荒れて船が出ないこともあるのでラッキーでした。

カイコウラの海岸 マッコウクジラ

場所を変えてイルカの群れを見学した後、港へ戻る。昼食のための自由時間に散歩をしていたら添乗員さんが我々を探している。集合時間の15分を50分と発音を聞き違えたようだ。失敗でした。

道路際の海岸でのんびりしているオットセイの群れを見学、近くのワイナリーで休憩して帰りの途についた。いよいよ明日からは皆で今回のメーンである南部観光に出発する予定だ。B&Bの女性主人キャシーさんは昼間仕事をしておられるのでお金の支払いを済ませる。素適な方でした。