・12月25日(日) 世界遺産の村ホッロークーへ

晴れ、いい天気だ。8:30発のバスで
ホッロークー村へ。ブタペストから北へ約100kmの所にある小さな村で、全体が世界遺産に指定されている。昨年末NHKで生中継があっていたのでぜひ行ってみたかった。広大な畑を見ながらバスは高速道路を走る。途中からは雪が積もっている。鉄道の駅パーストーを経由してバスは山手に入っていく。

11時頃到着。道路は雪が凍って滑り易い。ホッロークーは古きよき伝統を今に残す小さな村で、独自の木造建築技術で建てられた白壁の家が並んでおり、その壁には家毎に違う図柄やイニシャルがくり抜かれている。生憎クリスマスの日曜日で博物館やお店もほとんど閉まっていたが一軒だけおばさんが開けていたので見ることができた。観光客も少なく寒い。たまたまツアー客が1グループ来ていたので、例の民族衣装を着たかわいいおばさん達の踊りは見ることが出来た。

パローツ様式の家と小さな教会 民族衣装で踊り

帰りのバスの時間を調べるが、どうやらブダペスト行きの4時まで無いようだ。まだ4時間もある。レストランも開いてないしこの寒いバス停で4時間も待つのは大変だ。帰りは列車を考えていたのだが駅に行くバスが無い。

人影も少なく、たまたまその場におられた夫婦に休憩するところが無いか尋ねるが、クリスマス休暇中はほとんどが閉まってしまうそうだ。事情を説明し最寄の鉄道駅まで連れて行ってもらえないかと少し図々しいと思いながらも必死でお願いをするとご主人が快く引き受けてくれた。良かった!お二人はブダペスト在住で休暇で観光に来られたそうで、ご主人が少し英語が話せるが奥さんは全く通じない。それでも何とかお互いを紹介しながら駅へ。お陰で助かりました。「このまま居たら凍死していたかも最高のクリスマスプレゼントでした」と言うと笑っておられた。一緒に写真を撮り住所とメールアドレスを交換して分れる。本当に有難うございました。後日お礼の品を日本から送る。

駅舎の中にはベンチがあるだけだが、寒さはしのげる。ブダペスト東駅に着いたのは17:00、まだスーパーなどは閉まっている。夕食は帰って鍋焼きうどんとハヤシライス。

・12月26日(月) 英雄広場と国立オペラ劇場

未だ見ていない国会議事堂へ行くが、やはり今日も開いていない。結局24日から26日はクリスマス休暇なのだ。地下鉄で英雄広場へ。建国1000年を記念して作られた広場で中央には記念碑、その周りに祖先マジャール人の部族長など英雄の像がある。日本人のツアーと一緒になる。

隣で何かイベントがあっている。大勢の人が集まり、車や大型のバイクが並んでいる。テレビのカメラも来て、黒人の人が挨拶をしている。聞くと今からアフリカまで走るそうだ。行き先はバマコBAMAKO・・帰って調べると西アフリカの国マリの首都だった。すごいイベントなのだ。それにしても遠い。サワラ砂漠を横切るんだろうか?

英雄広場 鳥達も温泉に

市民公園には大きなスケートリンクがあり皆楽しそうに滑っている。池からは温泉がわいており鳥達も気持ちよさそうだ。ブダペストには多くの温泉があるがそのひとつセーチェニ温泉は多くのお客で賑わっていた。

15:00からの国立オペラ劇場の見学ツアーに参加する。100年以上の歴史を持つヨーロッパ有数のオペラ劇場だ。皇妃エリザベート専用の席も設けられていた。とても美しい、華麗な劇場だ。路面電車で夜景を見て帰る。