・11月22日(木) エカテリーナ宮殿とペトロパヴロフスク要塞観光とバレー鑑賞

今日は市内から南へ約25Km離れた皇帝の村へ。ここは皇帝が夏に過ごしたところでエカテリーナ宮殿をはじめ豪華な宮殿や庭園が広がっている。

エカテリーナ宮殿は第2次世界大戦でドイツ軍の略奪被害に会ったが今は修復されている。特に伝説の琥珀の間の修復が2003年に完了し多くの観光客を集めている。

見所の庭園はすっかり雪で覆われている。中央階段を2階へ上ると東側窓側に
目覚める天使、西側に眠れる天使の彫刻がある。

中央階段 眠れる天子の彫刻

先に進むと金色の彫刻がまばゆい大広間へと出る。漂流しロシア人に助けられた日本人大黒屋光太夫が苦難に満ちた10年後の1791年にこの部屋でエカテリーナ2世から帰国の許可を得たと言われている。井上靖の小説「おろしや国酔夢譚」は緒方拳主演で映画化もされた。

大広間 隣の部屋には暖炉の飾りが

隣の部屋には実際には使えない暖炉で飾られた部屋がある。そして4人の美しい声で我々を歓迎してくれた。次にいよいよ琥珀の間へ。ここだけが写真撮影が禁止されている。琥珀とは約3000万年前のヒメネーア、プロテーラという樹の樹脂がかたまってできたもので貴重な宝石だ。

壁一面が琥珀のパネルで覆われた豪華な部屋だ。正直琥珀の価値をあまり知らなかった私にとってはその豪華さがあまり想像できないがとにかくすごい部屋なのだ。当時の琥珀はドイツ軍が持ち去りいまだに発見されていない。

きれいな声で歓迎してくれた 琥珀の間

壁全体が絵画で覆われた絵画の間や古代ローマ風の浮き彫りや壁画が見事な緑の食堂を見学する。

絵画の間 緑の食堂

そしてエカテリーナ2世最後の皇帝ニコライ2世などの肖像画などが飾られた部屋を見学する。最後の皇帝ニコライ2世は皇太子時代に日本を訪れるなど日本びいきだったが極東へ進出したことで不本意にも日露戦争をすることになった。またロシア革命でシベリアへ流刑され処刑されるなど悲劇の皇帝でもあった。

エカテリーナ2世 ニコライ2世と皇妃

サンクト・ペテルブルグの町はドイツ軍に長期間包囲されエカテリーな宮殿も略奪破壊された。当時の写真が物語っている。昼食は名物ボルシチと豚肉、デザートはりんごのケーキとても美味しかった。今回の旅行で食事は全然抵抗がありませんでした。

上1940年下1945年 名物ボルシチ