10月2日(木) 列車ビスタドームでマチュピチュへ 

タクシーでマチュピチュ行きの列車が発着する
サン・ペドロ駅へ。ペルーではタクシーにメーターはついていないので全て交渉制だ。料金は5ソルで約180円、ホテルの人が決めてくれたので助かった。

ビスタドームは天井にも窓がついており展望が良く人気があるのでシーズン中にはなかなか予約が取れないそうだ。席はテーブルを挟んで4人掛け、向かいにカナダのトロントから来た男性が座る。

定刻の6:05列車は空席が目立ったまま出発、スイッチバックを繰り返しながら一旦山を登って行く。朝日の中に赤茶けたクスコの町が良く見える。

相方の状態は最悪のようで景色を楽しむ元気は無いようだ。今日は海抜3400mのクスコからマチュピチュの麓の町
アグアスカリエンテス約2000mまで高度が下がるのでそれに期待したい。経験談によるとマチュピチュに行くと元気になるそうなので。

最初の停車駅ポロイ駅で団体が乗車して満席になる。そして軽い朝食が出される。列車はだんだんと高度を下げ
ウルバンバ川沿いの深い谷へと入っていく。頭上に白く雪をかぶったアンデスの山々を見ながら約3時間かけてアグアスカリエンテス駅に到着する。

スイッチバックでクスコの坂を登る 雪を擁いたアンデスの山々

ホテルチェスカの迎えは来ていないので歩いていく。しばらく休憩して少しは元気が出たようだがまだ歩き回る元気はないようなので今日は私1人でマチュピチュへ行くことにする。

観光案内所で今日と明日の入場チケット1人122ソル約4500円を購入。バスはしばらく川沿いに進み今度は蛇行しながら急斜面を登って行く。遥か真下にウルバンバ川が見えるころ遺跡の入口に到着。入口には唯一のホテル
サンクチュアリ・ロッジがあるが宿泊料はすごく高い。

入口に立つとテレビでは何度も見ているとは言え胸がドキドキする。先ず最初に全景を見るため見張り小屋がある高台へと細い道を登って行く。すると突然目の前にマチュピチュの遺跡が目に入ってくる。素晴らしい天気で後方の山
ワイナピチュもくっきりと見えている。インカの人が今もなおそこに暮らしていると錯覚するような感動的な光景だ。

マチュピチュとワイナピチュ 太陽の神殿と王女や聖職者の住居跡

石組みの住居跡と断崖絶壁まで続く段々畑。16世紀スペインにより征服された後、ほとんどのインカの都市は破壊されたが、ジャングルの奥地標高2400mの山上に建設されたマチュピチュは、1911年アメリカの考古学者ハイラム・ビンガムによって発見されるまで手付かずのままで残っていた。破壊されずに本当に良かった。

市街地への入口 住居跡

市街地への門をくぐり住居跡へ。今でもわら葺屋根をつけると十分生活できるようだ。住居を抜けると中央の神聖な広場へ出る。3つの窓の神殿神官の館主神殿があり、3つの窓の穴から初代皇帝が生まれたと言う伝説がある。

神聖な広場の3つの窓の神殿 日時計インティワタナ

神聖な広場から坂を登っていくと日時計インティワタナがある。とても眺めがよく太陽を観測するには絶好の場所にある。持参した磁石で確認すると角柱の各角は確かに東西南北を示しており、これにより冬至などの太陽暦を判断していたらしい。

コンドルの形をした
コンドルの神殿は半地下になっており牢獄だったと言われている。太陽の神殿は湾曲した石組みの技術が素晴らしい。

コンドルの神殿・手前は頭・岩が羽 太陽の神殿

少しでもスペースがあればいたるところに段々畑が作られている。また先ほど登って来たバス道路が見えているがもちろん観光用に造られた物だ。

段々畑 バス道路

水は遠く山の上から石の溝を通って流れてきており、畑や住居に引き込まれている。水道完備だ。

水も遠くから引かれている 管理人住居跡

しかしが多いのには参りました。しかも強烈でかまれた後が出血している。明日は虫よけスプレーが必要だ。ホテルへ帰ると大分元気になっている。ほとんど食べていないので少し元気をつけるため食事に出かける。薬局で虫よけのクリームを買う。

・10月3日(金) マチュピチュからクスコへ

早起きしてマチュピチュへ。バスは5:30から動いている。大部分の人が後方の山
ワイナピチュへ登るようで、人数制限があるため早朝に出発する。バスの窓側に座ると断崖絶壁が迫りとても恐い。

昨日と同様先ず高台にある見張り小屋からマチュピチュの全景を見る。最も定番の撮影ポイントなのだ。今日は生憎ワイナピチュに少し雲がかかっているが素晴らしい景色だ。

ペルーの高校生か?子供たちから一緒に写真に写ってくれと頼まれ次々にモデルとなって一緒に写る。日本人は人気があるのかな。

インティワタナから神聖な広場・見張り小屋 一緒に写ってくれと頼まれて

最後にもう一度高台の見張り小屋へ元気を出して登りマチュピチュにお別れすることに。そこでリマとクスコの宿で一緒だったYさんと再会する。6日にインカエキスプレスでプーノに行くそうなので当日は一緒に行こうと約束して分かれる。

元気なYさんと インカ道を歩く

麓の町で昼食を済ませ15:25発ビスタドームでクスコへ。途中乗務員によるリャマ使いの踊りアルパカセーターファッションショーは一生懸命演じており素晴らしかった。肝心の販売の時になって突然停電し懐中電灯を使って販売していたが売れたのかな。

結局クスコに着くまで電気は回復しませんでしたが、星空とクスコの夜景はとても綺麗でした。駅からはタクシーでホテルへ。10ソルでしたが夜も遅いので了解。高山病のほうも少し頭痛がする程度で再発はしませんでした。

ビスタドーム 乗務員によるアルパカのファッションショー