・6月9日 ノルウェーのフィヨルドの町ベルゲンへ

今日は10:05の飛行機でノルウェーの西海岸の町ベルゲンへ移動する。列車で空港へ着くとなんとスカンジナビア航空のチェックインカウンターにはすごい行列が出来ている。

最後尾に並ぶと中年のご婦人と一緒になる。ストックホルムに住んでおりギリシャのアテネにいる旦那さんのところへ行くそうだ。何でも友人の結婚式がありビックなパーティがあるとのこと。昨年ギリシャに行っていたので話しも弾んだ。結局1時間待ってようやくチェックインが終わる。国際線は早く空港へ行かないと何があるか分からない。

天候は良く機内からは昨日行ったヘルシンオアの方までよく見えた。海上を過ぎノルウェーの上空に入ると一面厚い雲に覆われだし、ベルゲンの空港に到着した時には雨が降っていた。コペンハーゲンと同じまたも雨のお出迎えか。年間を通して雨の多いところなので仕方がない。日本人ツアー客も一緒だった。両替をしてエアポートバスで市内へ行ったが、運転手さんへホテル名を言うとバス停でもないのに親切にホテルの前で降ろしてくれた。

ホテルで飲んだ水は冷たくておいしい。結局北欧ではミネラルウォーターは不要で本当に助かった。明日ソグネフィヨルドへ行くので情報センターへチケットを買いに行くがここでまず失敗。どうもおかしいと思いながら順番待ちをしていたがそれは銀行の不動産の情報センターであった。観光情報センターはすぐ隣だった。

チケットはベルゲンから鉄道とフェリーとバスを使ってソグネフィヨルドを観光しここへ戻るもので最もポピュラーなコースである。相変わらず冷たい雨が降っており寒い。魚市場にはサーモンやえびなどが並んでいる。

海岸沿いには
ブリッゲンと呼ばれる13世紀から16世紀に建てられたカラフルな4、5階建ての木造家屋が並んでおり、これらは世界遺産に指定されている。夜中に突然携帯にメールがくる。なんと振り込み詐欺の料金督促メールだ。ここはiモードが使えないのでショートメッセージか、こんな所まで困ったものだ。万歩計7397歩。明日天気になると良いな。

ブリッゲン 市場

・6月10日 ソグネフィヨルドへ

5時に目を覚ます。今日はノルウェーで最大最長(204km)のソグネフィヨルド観光へ行く。8:40オスロと結ぶベルゲン鉄道でミュルダールへ。列車はツアー専用で途中からは昨日の日本人ツアーのグループも乗車して来た。少し雨模様だがフィヨルドを縫うように進みだんだん高度を上げて行く、山には雪が目立ってきた。約2時間でミュルダールに到着。寒い!ついに白い粉雪が舞ってきた。

ここから1940年に開通した
フロム鉄道に乗り換える。標高866mから0mまで約1時間かけて急な坂をゆっくり降りていく。出発してまもなく大きな滝が現れた。ショースの滝だ。列車はしばらく止まってくれる。高さ305mから轟音を立て流れ落ちる姿は迫力満点だ。音楽に合わせて崖の上に女性が現れるショーもある。各々下車をして記念写真を撮る。ここから先幾つものトンネルを抜けて広がる景色は素晴らしかった。列車はフロム駅に到着。

フィヨルドの枝の1つで紛れもなく海抜0mだ。かなり大きな客船が停泊していた。昼食後フロム鉄道博物館を見学し、難工事だった様子がよく分かった。ここからはこのコースのハイライト、フェリーでグドヴァンゲンまで2時間のクルーズだ。このころになると薄日がさして良い天気になってきた。

切り立った崖、流れ落ちる滝、雄大な景色だ。かもめが餌を求めてついてくる。最初の内は両岸沿いに小さな家々が見られたがグドヴァンゲンに近づくにつれて両側の山が急峻となり雪山となってきた。船の中で福岡からの家族と一緒になる。

グドヴァンゲンからは列車の駅ヴォスまでバスだ。バスは驚くほど狭くて急な山道を蛇行しながら登っていく。やっと山頂のホテルへ到着、怖かった。でもここからの景色は素晴らしい。

ショースの滝 ソグネフィヨルド


列車でベルゲンへ戻り、明後日計画しているガイランゲルフィヨルドの交通事情を調べるため情報センターへ寄る。有名なゴールデンルートは15日からしか運行しないと言う。困ったぞ!これでは計画通りに行かない。ソグネフィヨルドは観光のメーンルートでガイドブックも充実しているがガイランゲルフィヨルドについては情報が極端に少ない。インターネットで調べたが良く分らず、行ってみないと分からない状態で出発したのだ。オーレスンに着いてから調べるしかないな。少し不安だ。
万歩計12139歩。ベルゲンは寒い。

・6月11日 ベルゲンからオーレスンへ

午後の飛行機のため午前中は市内観光へ。今日は土曜日で市場には魚や野菜以外の色々な店が出て賑わっている。魚屋さんの前を通ると突然日本語で声をかけられ、キャビアを勧められる。日本人の青年がアルバイトをしていたのだ。よく見ると他の店にも何人かいて大声で呼びかけている。旅行の途中なのか。

ケーブルカーで標高320mの
フロイエン山に登る。ここからはベルゲンの町を一望できる。再度情報センターに寄るが担当者はいない。明日は日曜日のためガイランゲルフィヨルドの交通機関はどうなるのか。またまた心配になってきた。飛行場で買い物の税金の払い戻しについて聞く。結局その国を出る時なので我々はオスロ駅で出来るということだった。

定刻15:00に離陸。眼下はフィヨルドの世界でとても綺麗だ。山には真っ白く雪が積もっている。約40分で
オーレスンへ到着。飛行場で情報センターを探すが小さな空港なのでない。町の情報センターは17:00までなので間に合わないし宿で聞くしかないか。空港バスはまたまた親切にユースの前で降ろしてくれた。

フロイエン山上から見るベルゲン オーレスン行きの機上から


さっそくフロントで相談するも予定しているバスはやはり明日が日曜日のため運行しないとの事。バスを乗り継いで行っても帰りは遅くなり大変だという。困っているとクルーズはどうかと紹介してくれる。オーレスンを9
:30に出発し最深部のガイランゲルまで船で往復する快適なクルーズだと言う。他に選択肢は無さそうなのでこれに決定。港に行ってみれば様子が分ると言うので行ってみる。大きな船が止まっていたがまさかこんなに大きな船が?と思い事務所を探すがどこにも無い。ここまで北上すると夜は殆ど無いようだ。9時過ぎても真昼のよう。

万歩計13773歩。明日はどうなるだろうか。