・3月22日(日) マラケシュからフェズへ

マラケシュ9時発の列車でフェズへ向かう。約8時間の旅だ。一等コンパートメントはロンドンからのご夫婦とフェズの大学生でした。

美しいマラケシュ駅 王様の写真が飾られた駅構内

列車の中で「富山ガラス造形研究所」で陶芸を勉強されている女性のOさんとお会いする。モロッコ一人旅でフェズ観光後サハラ砂漠の方に行かれるそうだ。

タクシーでガイドブックで探していたホテルへ。幸い一部屋空がありここにチェックインする。フロントで明日のメディナ観光でのガイドさんを半日150DHで紹介してもらう。

・3月23日(月) 迷宮都市フェズのメディナ探訪

今日は世界一の
迷宮都市フェズを観光する。フェズは9世紀初頭ムーレイ・イドレス2世によって建設されたモロッコで一番古い都で世界遺産にも指定されている。

周囲は城壁で囲まれ中には細い路地がまるで迷路のように張り巡らされ、その中には市場や住居、学校、モスクなどがひしめきあっているが町の機能がコンパクトに収まっている。

朝からガイドさんの迎えを受け先ず
王宮へ。元はスルタンのお城で国王がフェズに来られる時は今でも滞在されるそうだ。中には入れませんでした。

王宮 メディナの入口ブー・ジュルード門

美しい青タイルで装飾されたブー・ジュルード門からメディナに入る。しばらく行くと前方にブー・イナニア・マドラサミナレット(塔)が見えてくる。入場料を支払い中へ。マドラサとはイスラム神学校のことでここに寝泊りして勉強をしている。

ブー・イナニア・マドラサのミナレット イスラム神学校ブー・イナニア・マドラサの内部

狭い通路を上り下りしながらガイドさんについて歩く。通路側にはほとんど窓はないが内部に入ると住居が実にうまく建っている。

狭い路地が続く 木造の住宅

狭い通路をロバが大きな荷物を積んで人をかき分け進んでいく。もっぱらロバや馬が運送の手段なのだ。

食料品の市場 ロバが主な運送手段

食料品や金属製品の市場が続く。珍しい銃のお店も。

銃のお店 金属製品のお店

そして職人さんの町が・・・。

鍛冶屋職人 金属細工の職人

狭い道は観光客で賑わっている。足がだんだん重くなってきた。

狭い中を観光客が行きかう ネジャーリン広場

ガイドさんが絨毯の織物工房やなめし皮染色工房へ連れて行く。当然製品も販売している。皮をなめして着色する(ダンネリ)風景はなんとも言えない大変な作業のようだ。工房の屋上からからフェズの町を見ることが出来た。

ダンネリ風景 工房屋上から見たフェズの町

約3時間歩き続け大分疲れた頃丁度反対側の・・・門でガイドは終了。お陰で短時間でメディナを見て回ることが出来た。テレビでは見ていたが本当に活気溢れる迷宮都市でした。

ガイドさんと 旧市街は城壁で囲まれている

タクシーでフェズ駅へ。明日のタンジェ行きのチケットを購入する。明日は早朝出発のため早めに休む。

・3月24日(火) フェズからタンジェそしてスペインのアルヘラシスへ

6:50発の列車に乗るため6時にホテルを出て歩いてフェズ駅へ。ようやく明るくなってきた。一等コンパートメントに乗車し定刻に出発する。この列車はマラケシュ行きのため途中のシディカセム駅で
タンジェ行きに乗り換える必要がある。

車掌さんが検札に来て隣の男性に何か頼んでいる。どうやら「この日本人達はタンジェに行くので次の駅で乗り換えるよう教えてくれ」と言っているようだ。ありがとう。

約1時間でシディカセム駅に到着。約1時間の待ち合わせだ。ここで二人の日本人女性の方とお会いする。神戸と横浜出身で現在ニューヨークの語学学校で勉強中とのこと。休みを利用してモロッコやスペイン、フランスを旅行中とのこと。

タンジェ駅から一緒にタクシーで港へ。各社のチケットを販売する代理店が並んでいる。
さすがお二人はてきぱきと代理店を回り一番良いフェリーを探してきてくれた。今回はすっかりお世話になりました。

出国時最後にタンジェの町をと写真を撮っていたら管理官に怒られる。地中海の
ジブラルタル海峡を約1時間半で運行する高速フェリーは定刻から大分遅れて15:00頃出航する。

高速フェリーは早い! タンジェの町

途中遠くに黒い雨雲が広がってきたが無事にスペインのアルヘラシスへ上陸。入国もスムーズでした。お二人は先を急ぐということでここでお別れする。お二人のアドレスのメモをフランスでバッグとともに盗難に会い写真を送れませんでした。ごめんなさい。

時計を見ると5時のはずがもう6時・・・時差が1時間あったのだ。損した気分でした。
明日はセビーリャへ行くためバスセンター近くの宿を探し泊まる。