・3月27日(金) 世界遺産の町シントラとユーラシア大陸最西端の地ロカ岬へ

ホテルの朝食を済ませ近くのロシオ駅から9時発の列車でシントラへ。シントラは王族達の夏の避暑地でイギリスの詩人バイロンが「この世のエデンの園」と称えた世界遺産。リスボンから西へ約28Kmにあり、深い緑の山中に王宮を中心として貴族などの別荘が点在する美しい町である。シントラ方面の鉄道とバスの1日乗車券を購入する。

約40分で到着。駅前から市内循環バスに乗って
ムーアの城壁へ。小学生の遠足と一緒になりバスは満員だ。ところが運転の荒いこと荒いこと急カーブの登り坂を飛ばす飛ばす。とうとう何人かの子供達は酔って倒れてしまった。ひどい!

7〜8世紀にムーア人によって作られたムーア城は今は城壁が残るだけだがここから見下ろす王宮などシントラの町の景色は素晴らしかった。近くにこれから行くペーナ宮殿も見えている。

ムーアの城壁から見る王宮などシントラの町 ムーアの城壁から見るペーナ宮殿

急な坂を歩いてペーナ宮殿へ。ドイツのルートヴィヒ2世のいとこフェルディナント2世がドイツから建築家を呼び19世紀中頃に完成した、イスラム、ゴシック、ルネッサンス、マヌエルの各様式を寄せ集めた珍しい建物だ。

標高500mの山上からは天気が良ければはるかリスボンや大西洋を見ることが出来る。

ペーナ宮殿 ペーナ宮殿

再び循環バスに乗り麓の王宮へ。高さ33mの巨大な二つの煙突が目立つ王宮は14世紀にジョアン1世によって建てられた夏の離宮だ。

天井に歴代の王を象徴した27羽の白鳥が描かれた
白鳥の間やタイルで描かれたアズレージョの絵とポルトガルや貴族達の紋章が描かれた紋章の間など大航海時代のポルトガルの栄華を繁栄した豪華な室内装飾は素晴らしい。

二つの大きな煙突が目立つ王宮 白鳥の間

日本の織田信長時代あの天正遣欧使節団がここで王に謁見した。

紋章の間 紋章の間のタイルで描かれた絵アズレージョ

次にバスでユーラシア大陸最西端の地ロカ岬へ。バスの中でアムステルダム在住の日本人家族の方と一緒になる。

大西洋に面した高さ140mの断崖の上に建つ石碑には「
ここに地果て、海始まる」と詩人カモンイスの歌の一節が刻まれている。この地に立つと感慨無量な気持ちになる。晴れているが風がとても冷たい。

ロカ岬 大西洋の荒波による断崖絶壁

リゾート地カスカイスまでバスで行き、ここから列車でリスボンへ帰る。ホテル1階のスーパーで買い物をしてホテルで自炊する。