・4月2日(木) 世界遺産モン・サン・ミッシェル日帰り観光
6時にホテルを出てモンパルナス駅へ。朝早いので地下鉄の乗客も少なく少々不安。フランスレイルパスのバリデートを済ませレンヌまでのTGVの指定券とモン・サン・ミッシェルまでのバス券の往復を購入する。帰りのレンヌ発は17時を希望するもレイルパス用のチケット枚数に制限があるようで19時しか取れなかった。
7:05発のTGVはとにかく静かで早い。パリを離れてしばらくすると農業大国フランスらしい田園風景が続く。2時間でレンヌ駅に到着しバスセンターへ。数人の日本人と一緒になる。
9:30のバスでモン・サン・ミッシェルへ。今日は寒くて途中霧が深かった。走ること1時間半、霧の中にうっすらとその姿を現してきた。
8世紀初め神のお告げを受けて島の上に礼拝堂が造られて以来、10世紀に修道院の建設が始まりその後増改築がなされて今の姿になった。
イギリスとの戦争では要塞として、また18世紀には牢獄として使われた歴史もある。今も多くの巡礼者と観光客が訪れる人気の世界遺産だ。
![]() |
![]() |
|
霧に霞む朝のモン・サン・ミッシェル | 修道院への参道と王の門 |
まるで城門のような入口を入り狭い坂道を登っていく。両側にはレストランやホテル、お土産屋さんがひしめき合っている。急な階段を上って頂上の修道院の建物へ。
テラスからの展望は素晴らしい。干潮時で広大な砂地が見えており子供達が干潟を歩いているのが見える。今は道路で繋がっているが昔は完全な島で満潮時には溺れて死んだ人も多かったそうだ。
礼拝堂や地下聖堂、美しい回廊等を見学する
![]() |
![]() |
|
修道院部分 | 13世紀の回廊 |
城壁に沿って降りて行き駐車場からモン・サン・ミッシェルの全景を見る。天気がよくなってきたので見事な景色だ。
ここで埼玉のKさんと一緒になる。なんでも東京の理容師学校で勉強し卒業して故郷へ帰る前に好きな旅行に来たそうで明るいお嬢さんでした。川口市の床屋さん頑張ってください。
予定より早めのバスでレンヌへ戻り再度駅の切符売り場へ行くと幸いにも1時間早い6時のTGVに乗ることが出来た。レンヌの旧市街を散策してTGVでパリへ。到着する8時ごろようやく地平線に夕日が沈む。
![]() |
![]() |
|
城壁に囲まれたモン・サン・ミッシェル | フランスの超高速列車TGV |
・4月3日(金) ジャンヌ・ダルクの町ルーアンとジヴェルニーのモネの家へ
パリのサン・ラザール駅から列車で古都ルーアンへ。フランス北部大西洋に面したノルマンディ公国の首都として栄え、また15世紀英仏100年戦争で救世主となったジャンヌ・ダルクが火あぶりの刑になった町だ。
1時間少々でルーアン駅に到着。ジャンヌ・ダルク通りを歩き最初にノートルダム大聖堂へ。11世紀中頃に建てられたゴシック様式の大聖堂で、画家モネによって描かれたことで世界的にも有名になった。高さ152mの尖塔を持つ姿やステンドグラスはとても美しかった。
![]() |
![]() |
|
ノートルダム大聖堂 | 木骨組みの家 |
旧市街を歩いていると木骨組みの家が沢山並んでいる。金色の大時計の門をくぐってジャンヌ・ダルクが処刑された広場へ。
フランスを奇跡的な勝利に導いたにもかかわらず、魔女として断罪されわずか19歳で処刑された。今はここにジャンヌ・ダルク教会が建てられ多くの人が参拝に訪れている。ステンドグラスが有名だがちょうど長い昼休みに入っており見ることが出来なかった。
![]() |
![]() |
|
金色の大時計 | ジャンヌ・ダルク教会 |
再び列車に乗り次の目的地ジヴェルニーへ。パリとの中間点にあり印象派の画家モネが晩年移り住み描き続けた町だ。観光地となっており駅前には連絡バスが待っていた。
バスの中で名古屋からの女性お二人と一緒になる。50才の時に購入した家はまるで浮世絵の美術館のようで、歌麿や北斎、広重など沢山の作品がが飾られている。当時多くの画家達が日本の浮世絵の美しさに興味を持っていたのだ。
![]() |
![]() |
|
モネの家 | 家の前の広い庭園 |
広い庭園には花々が咲き乱れている。次にモネの絵に何度も登場する睡蓮の池へ。この時期睡蓮はほとんど枯れていたがその光景は額の中の絵のようだ。睡蓮を描いた大作はパリのオランジュリー美術館に展示されており後日見に行く予定だ。
ジヴェルニーの町やこの家で多くの作品を描き1926年2階の寝室で静かに息を引き取った。
![]() |
![]() |
|
名作「睡蓮」が描かれた池 | 駐車場の満開の桜 |
バスの停留所近くで満開の桜の花を見ることが出来た。佐世保を発つ日ほんの少しの花びらを見ただけで今年は諦めていたが、まさかここで花見が出来るとは思いませんでした。
![]() |
![]() |
![]() |